トラックドライバーの誇り その16
今までが寒かったからなのか、今日の日中の過ごしやすかったこと……。と、思いきや、明日の未明から雪になるそうな。めまぐるしく変わる天候の時は、トラックドライバーにとっては最も危険な時でもある。と、そんなことを考えていると、つい思いつきブログの悪い癖が出て、自分の雪道での経験を書きたくなったが……。キャップのジロッと睨む顔が目の前に浮かんできた。ありゃ! 方向性のあるブログと約束をしたんだ。フン、ちゃ~んと思い出したのだ。マイッたかキャップめ! ということで、話を元に戻し続けたい。
前回のブログで、誤解を与える部分があるといけないので、少し補足させていただきたい。「荷主と直接取引の運送会社は自前のトラックを持たずに」と、書いたが、もちろん全ての運送会社ではないし、特に宅配便などを運んでいる、混載便のターミナルを持っている大手の会社などは、まだまだ自前のトラックを多数持っている。そして、それ以外でも、私の船員時代の友人が勤めている運送会社は、日本一の車両保有台数を誇っている。
ただ、トラックドライバーとして高速道路や一般道で見る限り、明らかに中小零細の運送会社のトラックがバブル崩壊以降目に見えて増えているのいは間違いない。ただし、資料を調べてのものではないので、あくまでもトラックドライバーとしての感覚であるのはお許し願いたい。
さて、前回の話の続きは社則である。ノーブレーキでの事故の一つに、社則の弊害を指摘したいのだが、その前に、社則について触れておきたい。
この社則は文字通り会社の規則なので、その会社ごとに千差万別である。
まずはデジタコ関連で話を進めたい。例えば一般道を60km/hを上限とするならば、たとえ一瞬でも超えるとその回数でコンテストを行ない、回数の多い者から罰金制にするところがあるかと思えば、超えた時間の長さで罰金を取る会社もある。当然、厳重注意だけのところもある。
罰金は、労働基準法での判例で、生活に差し支えない範囲は許容されるとあり、その額は大体一割程度とされる。実質的には、現在の運転手の給料からの一割は大き過ぎるが……。
デジタコは、走っている時でだけでなく、停まっている時にも作動している。これはもちろんアイドリングの監視である。そして、このアイドリングの禁止がトラックドライバーにとって最も過酷な現実を強いている。
前段に余分な話が入って字数が長くなり過ぎたので、次回にこの問題を掘り下げたい。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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