<クルマの運転>
私は古いクルマ好き人間なので、乗っている乗用車も左ハンドル・6速マニュアルミッションである。本当はもう1速くらい欲しいのだが、世の中そういっている内にオートマチックの方が先に7速、8速になり、ツインクラッチマニュアルでやっと7速が出始めた。
ミッションの多段化はかなり以前からトラックでは進んでいて、今や16速、18速も珍しくない。基本のミッションが3速で、それをダブルの副変速機で12速にしているものもある。これも電子制御で回転を合せることができるようになってからの進化である。そうして最適のギヤ比を選んで走れるので当然燃費も良くなるのである。
いまやF1マシンも全てクラッチレスマニュアルを電子制御しており、無理な変速をしてもエンジンやミッションが壊れることも無く、さらに速く走れるようになった。ギヤ比もコースに合せてコンピュータシミュレーションで決めてセッティングされる。従ってマシンの差は少なくなり、空力とバランスの戦いになり、残るはメカニックの腕でコンマ数秒を争うようになっている。 (社団法人日本自動車工業会モーターショー室長)