SGホールディングスのグループ会社であるSGモータースは、このほど新型オリジナルボトラーカー「FVV(For Vendor Vehicle)」を発表、一部地域で販売を開始した。FVVは、SGモータースのトラック整備、ボディ架装ノウハウと、2009年に三国コカ・コーラボトリングから株式譲渡を受けた新三国モーターズ・サービス(現SGモータース関越)でのボトラーカー整備事業におけるユーザーの意見や要望を反映して開発されたという。ベースシャシはグループ中核企業の佐川急便で使用する集配バンと共有化しており、高耐久シャシに軽量部材を多用したボディをマウントすることで車両重量の軽量化を達成。また既存の製造インフラを活用し、従来比5~10%の価格ダウンを可能とした。
ベースになるシャシは、佐川急便が使用する集配バンと共有化。根太に新設計構造の高性能表面処理鋼板を使用し、約30kgの軽量化を果たし、耐久性も向上させている。ボディ外板はフラットなアルミ樹脂複合パネルを使用、ルーフはリベットやシーリングを露出させない構造とし、一体感をもたせた。
サイドドアには軽量断熱パネルを使用。ドア6枚の合計重量はMDF板(繊維板)比で約60kg、アルミ板比でも約30kg軽いという。ドアストッパーにはSUSプレートタイプを使用し、スムーズな開閉が可能。荷室内の間仕切りはパネルタイプとし、面で支えることで積み荷のホールド効果を高めている。
左右それぞれ2ヶ所ずつ、計4ヶ所取り付けられた格納式テーブルはピッキング用。特に路面コンディションが悪い時のピッキングに効果を発揮するという。開きっぱなし防止のため開いた状態で固定されず、コイルにより自動で格納される仕組み。
販売は11月18日にスタートしているが、まずは関東、東海を中心に展開し、2011年度から本格販売を開始する。また、本格販売に向け、佐川急便の飛脚クール便のノウハウを活かした冷蔵機能付きFVVも開発中だという。
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