トラックの荷物には、ほとんど「必着時間」という配達期限がある。ある程度余裕を持たせているものもあれば、ほんとうに間に合わなければ困るものもある。
たとえば、工場の装置や部品、原料など、間に合わないとラインが止まってしまうもの。建築現場の工期に合わせた資材など。また、航空貨物などの場合は、荷物が飛行機に乗り遅れてしまうと大損害が発生する。
事故や車両故障に起因する延着というのは運送会社にとってあってはならない事だが、完全にゼロにすることもまたむずかしい。
いざというときの車両故障に備えるにはどうすればいいのか。トラックジャーナリストであり現役トラックドラバーの長野潤一氏が考察していく。
文/長野潤一 写真/フルロード編集部・長野潤一
*2016年3月発売「フルロード」第20号より