タイヤ屋ハマダユキオの「車輪の下」 No.83

2013年5月1日 / 寄稿・連載コメントする

トラックアライメント測定　4ｔ保冷車フロント段減り+右流れ

いすゞ　FRR90
装着タイヤサイズ・・・225/80R17.5
測定時走行距離・・・307111Km

▲いすゞフォワード保冷車。フロントの段減り+右流れによる測定依頼。この車両はユーザーさんの所から引き取り作業でしたので、試乗も出来ました。段減りはタイヤ交換済みでしたので確認出来ませんでしたが、ハンドリングはちょっと・・不安定かな？

▲段減りはフロント左が激しいようです。左タンクにキャビン上の冷蔵機。左フロントがヘビーになる要因がこれかな？

▲測定データ。まずはリアから・・・ほぼ真直ぐですね。OKっす！

▲フロント測定データ。キャンバー、キャスターは左右差もなく標準な値。TOTAL　TOEがマイナスの3ｍｍ。開いております。これが微妙なハンドリングの不安定の原因かな？

▲ちなみにこのデーターのTOE、1.3ｍｍですね。これ実はジャッキUPした時の数値。つまり・・荷重がかかるとこのアシはTOEがさらに開くのですよ。空車で3ｍｍですからね・・・積むともう少しTOEは変化します。

▲これ・・・TOTAL　TOEを調整する前なんですが、左右の個別TOEを大まかにあわせたもの。つまり走行中を再現したものなんですね。アクスルタイプなんでタイロッドでハンドルのセンターは調整出来ません。なので・・・

▲ハンドルはこのようになって直進します。　　
で、この状態からドライバーさんがハンドルを中立にしようとしますと・・・タイヤは右へ切れることになるので「右流れ」となるのでしょう・・・。試乗した時はハンドルはこの状態で手を離すと若干左へ流れ直進しましたので。

▲今回もキャビンを開けて調整。下のもぐっての作業か・・・このように上からの作業か・・・正直どっちがいいのかわかりませ～～ん！（笑）

▲どのみちハンドルセンターを調整しますので、キャビンを開けるのは正解なのかも？（笑）ただ・・・・フェンダーのなかに居ますので、結局汚れ具合はあんま変わらないかな？（泣）

▲調整後測定データ。TOTAL　TOEをインにセット+ハンドルセンター調整。