元ベテラン運転手 トラさんの「泣いてたまるか」No.74
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寄稿・連載
追想記(並走車6)
高速道路では複数乗っている車だけでなく、一人乗りの乗用車に関しても、実験の結果同じことが言える。つまり、ある一定の速度(105~115km/h)くらいになると、ほぼ全部の車が速度を落としてくる。
特に面白いのは、後ろからの追い越しだけでなく、予め右側を走っていても、そのスピード差がないときには、多くの乗用車が釣られてくる。つまり、後ろから車線を変えて追い越しをかける場合でも、前の車とのスピード差でその車が釣られるかどうかの判断はついてしまうということになる。
そして、スピード差を上げるほど、釣られてくる並走車は減ってくるという現実が、これを繰り返すうちにわかってきたのである。
私がその実験をやったのは、というよりも、出来たのは夜間ではなく、日中の車が少ない時間帯であり、場所も、東名、中央、関越、東関道、東北道、名神、山陽、九州と多岐に及んでいる。夜間の場合、東名は言うに及ばず、名神、山陽道とも車の数、特にトラックの数が多くてそんな余裕はなかった。危険を冒してまでもする実験ではないのは、当たり前のことだ。
それからと言うもの、私は高速道で釣られて並走してくる乗用車に対して、自分なりの対処法を持っていた。確実にスピードを落としてくる。次回をお楽しみにと言いたいところだけど、トラックに於いては、現在では通用しないのですが……。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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