ジョニー上木のサーフサイド6 No.39

ジョニー上木のサーフサイド6 No.39
【闇夜の仕事師】
 
主にアメリカの中部から東部にかけて展開している大手スーパー「クロガー/Kroger」の配送センターに到着。アポイントは21時。
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得意先近くのパイロット、ここに停めて歩いてチェックインに行きました
  
現在夕方の4時で、このまま21時まで待って荷降ろしすると、今日の労働時間14時間をオーバーしてしまう(アメリカのドライバーは連続して14時間、内ドライブは11時間働いたら、10時間の休憩を取らなければいけないルールがある)。
せやから倉庫を一旦出て、すぐ近所のパイロット(トラックストップ)に入ってログブック(業務日誌)をブレイクに上げる。待ち時間の間にシャワーしたり、歩いていける距離にある中華の店で弁当買って食べたりして休憩を取っておく算段や。
 
そうこうしている間にアポの1時間前。配送センターに行ったらすぐに「ドア20番に着けて」って言われた。今日もラッキー! 降ろし終わったのが22時、結構早かった。倉庫の前の道にトラックを停められるスペースがあったので、そのまま道でブレイクの続き。仮眠を取って、朝の2時で10時間ブレイクが完了した。
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深夜のスーパー配送センター、荷捌き場はトラックが右往左往しています
納品とブレイクが終わったことを会社の報告したら、次の新しい仕事をくれた。荷物を引き取りに行くのが近所の「クロロックス/CLOROX」で、ドロップ&フックして、バージニアのサウスボストンまで持って行く。初めて行く引取り先で、しかも深夜の倉庫街、真っ暗やんけ。「多分この道やと思うねんけど……」。
荷主名が看板に必ず出てるわけではなく、倉庫会社名で書いてある場合もあるのでハウスナンバーを確認しようとトラックを降りてうろうろ歩いてたら、パトカーが来てお巡りさんが職務質問、「何してんねん?」 俺は不審者か!(苦笑)
「ここ、探してまんねん」って言うたら「それやったら連れてったるわ、ついといで」ってことになった。またまたラッキー!(笑)
 
空のトレーラを切り離して、既に荷物を積んであるトレーラを繋いだ。結構重そうや。
この会社の出口にはカンカン(ハカリ)が設置されてたので、前輪、トラクターアクスル、トレーラアクスルと順番に前進しながら重量を測ったら、トレーラアクスルが3万4,400ポンド。アカン、タンデムをずらさんとバランスしてない……。(総重量はもちろん、3分割した部位のそれぞれに許容重量がある。トレーラアクスルの許容重量は3万4,000ポンド)
タンデムを動かそうと見たら、41フィートのマークの後ろまで動かさんとアカン感じ。
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カプラもこのようにスライド出来ます。積み荷の状態でカプラを動かし、オフセット変えてトラクター前輪と後輪の重量バランスを法規内に合わせます。これも運転手の仕事です
 
「あれ、ここはジョージアやったな? フロリダやったらホイールベースの長さに規制があるけど、ここなら大丈夫。タンデムを動かして再計量、今度はOK。さあ、そろそろ夜も明け始めたしバージニアに向けて走ろ!
 
「あれ、ダリちゃん、今回はオチないの?」
「うん、今日の積み荷はクロロックスの洗剤だけに、ようオチまっせ~!」(爆笑)
ジョニーさん&ハニーさんのブログ【ダリ・ハニのフリーウェイ・ブルース】
http://johnnyueki.blogspot.com/
 
 
 

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