「日野チームスガワラ」トラック部門総合6位で完走! ダカールラリー33回連続完走を達成!【ダカールラリー2024】

「日野チームスガワラ」トラック部門総合6位で完走! ダカールラリー33回連続完走を達成!【ダカールラリー2024】

 日野チームスガワラのHINO600シリーズは、ダカールラリー2024終盤の難関ステージに果敢に挑み、6位で走破。翌日の最終ステージも難なくクリアし、累積順位でトラック部門6位の座を確定した。

 この結果、2019年(部門9位)以来となるシングルフィニッシュを達成するとともに、1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦して以来、連続33回完走も達成した。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日野自動車

終盤の難関ステージを果敢に6位で走破

「日野チームスガワラ」トラック部門総合6位で完走! ダカールラリー33回連続完走を達成!【ダカールラリー2024】
ヤンブのビバークに到着したHINO600シリーズ

 1月18日、ダカール・ラリー2024はサウジアラビアのアルウラ~ヤンブ間で第11ステージの競技を行なった。この日のSS(競技区間)はアルウラのビバークから6㎞南に下った渓谷からスタート。路面は渓谷やワジ(枯れ川の底)の中、大きな石が転がるグラベルが中心で、石によるパンクや車体へのダメージを避けるために車速を上げられないタフなステージだった。

 前日のステージで累積順位を7位に上げた日野チームスガワラはこの日も健闘を続け、慎重にタイヤをケアしながら果敢に走破。トラブルは発生せず、大型のライバル勢をむこうにトラック部門6位の成績でゴールして累積順位7位のポジションを堅持した。

 その後は103㎞のリエゾン(移動区間)で紅海岸のヤンブへ。町の東側の海岸沿いに設けられたビバークに到着すると、待機していたメカニックたちが早速最後の点検整備に取り掛かった。

 ヤンブはジェッダの北方約350㎞に位置する港町。19日には最終の第19ステージを同地を基点にしたループコースで行い、その後ゴールセレモニーがビバーク内のポディアムで実施される。

日野チームスガワラがトラック部門6位でゴール

「日野チームスガワラ」トラック部門総合6位で完走! ダカールラリー33回連続完走を達成!【ダカールラリー2024】
厳しいコースを振り返る菅原照仁

 1月19日、ダカール・ラリー2024は最終ステージを迎え、サウジアラビアのヤンブを基点にしたループコースで174㎞のSS(競技区間)を実施。その後99㎞のリエゾン(移動区間)でビバークに戻り、ゴールセレモニーを開催して15日間の全行程が終了した。

 この日のSSは砂地のワダチが中心。スピードに乗れる区間もあったが、走りにくいトライアルセクションや、砂の中に石が隠れていてパンクのリスクも高い場所もあった。終盤は路面が変わり最後は紅海岸へ。海岸沿いを走ってゴールした。

 菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組が駆る日野チームスガワラの「HINO600シリーズ」はこのSSを落ち着いて走りだしたが、エア漏れのトラブルで10分ほど遅れ、トラック部門の16位でゴールした。この結果により日野チームは今大会の累積順位でトラック部門6位の座を確定。2019年(部門9位)以来となるシングルフィニッシュを達成した。

 ゴールセレモニーはヤンブの海岸沿いに設営されたポディアムで行なわれた。日野チームスガワラが登壇したのは4時半頃。ドライバー、ナビゲーターは日本から激励に駆け付けた日野自動車脇村誠CTOと壇上でがっちり握手をかわし、メカニックやチームスタッフとともに厳しいラリーでの健闘を讃えあった。

 日野チームスガワラは主催者のハイブリッドトラックに係る規則変更に対し、今回はここ2年間試してきたハイブリッドシステムをあえて外して参戦。

 これに伴い最終減速比を見直し、浅い(高い)ギア比を採用した。これによりトランスファに内蔵されている副変速機をローレンジで走行できる車速域が高まり、同時にローレンジではハイよりもギア比がクロス化するため、砂丘越えなど走行抵抗の大きな路面でギアの繋がりが良くなった。この結果、中低速域の加速性能が向上。エンジンの高回転域を多用するため燃費は若干悪化したが、走破性への寄与は明らかで、砂丘ステージでの上位躍進に貢献した。

 また、400㎏におよぶハイブリッドシステムを下ろしたことで車体の軽量化と駆動系のストレス軽減も達成された。こうした改良の結果、今大会のHINO600シリーズは大型勢のライバルと渡り合えるポテンシャルを備えるとともにトラブルで競技中に停まる頻度が下がり、チームの上位躍進につながった。

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