今大会最大の難所・エンプティクオーターへ突入!! 日野チームスガワラはステージ10で総合9位に躍進【ダカールラリー2023】

明日からのマラソンステージに備える

無事シャイバのビバークに到着した日野600
無事シャイバのビバークに到着した日野600

 いっぽう、日野チームスガワラの日野600シリーズは冷却水を一杯に補充してこの日のSSをスタート。幸い距離が短かったため、終盤で水温の上昇傾向は見られたものの途中で(冷却水補給のために)停まることなくゴールすることに成功した。

 この日はハイブリッドシステムの不調があったものの、タイムロスがなかったことで好成績を獲得。ゴール後は42kmのリエゾンを走り、周囲を砂丘に囲まれたシャイバのビバークに到着した。

 1月12〜13日はアシスタンスの整備や部品補給を受けずに2つのステージを走破する「マラソンステージ」が予定されている。

 大きなループでエンプティクオーター地域を巡り、12日の晩はアシスタンスが不在のマラソンビバークとなる。車両のメンテナンスはクルー自らが行ない、 スペアタイヤやパーツも競技車に搭載しているものに限られる。

 このため、12日の競技中のパンクやトラブルが13日の競技に直接影響する。コースの難しさとともに今大会の正念場だ。日野チームはこの2日間を無事にクリアできるよう、メカニックたちが未明まで入念な点検整備を行なった。

チームメンバーのコメント

ステージはそつなくクリアした日野チームだが、エアコンが壊れて大変な一日だったようだ。メカニックの望月裕司(左)とコ・ドライバー染宮弘和も疲弊の色を隠せない
ステージはそつなくクリアした日野チームだが、エアコンが壊れて大変な一日だったようだ。メカニックの望月裕司(左)とコ・ドライバー染宮弘和も疲弊の色を隠せない

菅原照仁
最初は小さめ、最後は大きな砂丘を越えるステージで砂も柔らかかったです。水温のことがあるので無理はしていませんが、集中して走って、良い結果が出ました。

染宮弘和
砂丘がずっと続き、ドライバーが忙しいステージになりました。エアコンが壊れて窓を開けて走っているので、砂塵と騒音で結構大変でした。

望月裕司
今日は水温のトラブルが悪化せず、SSも冷却水の補給なしでゴールできて良かった 。明日からマラソンなので水を入れたポリタンクをたくさん積んで行こうと考えています。

濱井抄太郎
ハイブリッドは今朝になってキャパシタが機能していないことが判明したので今日はシステムを切って走りました。スペアがあるので今晩載せ替えてみようと思います。

【画像ギャラリー】ダカールラリー2023/大会の山場を迎えたステージ10をギャラリーでチェック!(9枚)画像ギャラリー

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。