ドライバーファーストで大成功!! ボルボトラックを積極的に導入する岡山の運送会社の哲学に感銘!!

人材登用の原動力となるボルボ・トラック

納車イベントでの各社代表者。左からVTSの関原紀男バイスプレジデント、山本水産輸送の山本新吾代表取締役、キャリオンの應本一樹代表取締役社長
納車イベントでの各社代表者。左からVTSの関原紀男バイスプレジデント、山本水産輸送の山本新吾代表取締役、キャリオンの應本一樹代表取締役社長

 山本水産輸送は平成9年(1997年)創業。会社名の通り当初は鮮魚や水産加工品の輸送を主体としていたが、現在は肉加工品、乳製品、スイーツなどの食品輸送がメイン。このほか、パレット貨物やカゴ台車による宅配貨物輸送も行なっている。

 トラックの保有台数はグループ全体で350〜400台。このうち50台がセミトラクタで、そのうちの35〜40台がボルボ車という編成。2021年モデルの納車状況は、取材段階でセミトラクタ7台が納車済、セミトラクタ3台が登録中、単車10台が発注済という。

 同社がボルボ車を積極導入し始めたのは数年前からで、輸送効率を高めるためセミトレーラ連結車の積極導入を始めたのとほぼ同時。ボルボ車の導入理由は、VTS、キャリオンとともにボルボ本社工場を見学し、安全性への強いこだわりに感心したのがきっかけ。

 実際に導入してみると、「ボルボに乗ってみたい」というドライバーが岡山県内はもとより県外からも募集してくるようになったり、一度入社した社員が辞めないなど、ドライバー不足が言われる中で人材登用の原動力になっているという。

 代替え期間は3年で、早いサイクルで代替えを行なうことで「輸入車は故障する」というネガティブイメージを払拭。実際に3年の期間で故障はほとんどないそうで、輸送効率アップを実現しているほか、常に新車に乗れることからドライバーのモチベーションアップにも繋がっているという。

 なお、3年という期間は、純正メンテナンスパック「ボルボ・オプティマイズド・サービス・プラン」に付加可能な日本独自の車両保証延長サービス「ボルボ・ブルー・プレミア」の保証期間に合わせたもので、実際に車両を整備するキャリオンのおすすめプランでもある。

 ちなみに、ボルボ・トラックのサービス拠点は全国169カ所に存在。このうち137カ所はUDトラックスのディーラーだが、ボルボ車に精通した整備士が2名以上在籍していないとボルボ・トラックのサービスができないなどルールは厳格。

 山本水産輸送は、岡山エリアの車両をキャリオン、四国エリアの車両を現地のUDトラックスディーラーで整備しているそう。また、キャリオンではドライバー、整備士、運行管理者を対象に月1回のミーティングを実施。密なコミュニケーションが故障リスク低減に繋がっているという。

 さて、2021年モデルは約10年ぶりに単車モデルが復活。単車がメインの山本水産輸送では、さっそく10台をオーダーしており、今年度中を目処に順次納車予定というから注目だ。使ってみて良ければ、さらなる追加発注も検討したいとしており、山本社長は「保有台数日本一を目指したい」と意気込む。今後の動向に注目だ。

【画像ギャラリー】トラックドライバーが「いつかは乗ってみたい」と口をそろえるボルボFH 2021年モデルの詳細画像をチェック!!(16枚)画像ギャラリー

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