三菱ふそうトラック・バスはこのほど、同社の中型トラック「ファイター」がスワップボディ車に対応したと発表した。子会社のパブコが大手物流企業のセンコーの要望に応えて開発したもので、新開発のエア式昇降装置を搭載するのが最大の特徴。
スワップボディ車は、脱着機構を備えたボディを搭載する特装車。トレーラのように、シャシーとボディの分離/合体が可能で、荷役作業を専門スタッフに任せることで、ドライバーは本来の運転業務に専念でき、負担軽減や長時間労働の抑制に寄与。もともと欧州で普及していたものだが、近年、日本の運送会社でも導入が進んでいる。
パブコでは、1970年代後半から中型/大型スワップボディ車を製作。近年は架装スペースの問題で製作をストップしていたが、このほど新機構の採用で中型スワップボディ車の製作を再開。新機構の採用には、三菱ふそうファイターの6気筒エンジンが不可欠だったというが、一体どういうことなのか? 舞台裏の開発ストーリーに迫る!!
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
※2021年12月10日発売「フルロード」第43号より