448㎞のロングSSで競技再開 2号車がSS総合11位
1月12日 ステージ10
チレシト(アルゼンチン)~サン・ファン(アルゼンチン)
リエゾン 163km SS(A) 263km ニュートラルゾーン 90㎞ SS(B) 185km リエゾン 49km 合計 750km
12日、ダカールラリー2017は競技を再開し、アルゼンチンのチレシト~サン・ファン間で今大会最長448㎞の競技区間(SS)を行なった。SSは90㎞のニュートラルゾーンを挟んで前後2パートに分かれ、前半の263㎞はチレシト西側の枯れ川の底を行くオフロードから最高標高3200mに及ぶ山岳コース、後半はサン・ファン周辺の悪路を舞台に185㎞にわたって設定された。なお、スタート順は2輪部門のあと、4輪とトラック部門を直近のSSタイム順に混合して行なわれた。
2号車 菅原照仁/杉浦博之組
ブエノスアイレスのゴールまで残り3日。日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは引き続き冷静かつ積極的な走りでこの終盤戦ステージに臨んだ。
サルタへのSSでトラック部門総合8位の成績を挙げた2号車菅原照仁/杉浦博之組はこの日も好調の波を維持し、15番手スタートからナビゲーションの難しい箇所を無事クリア。CP(チェックポイント)1を総合4位で通過した。その後パンクを喫したが、空気の抜け方が穏やかだったためCTIS(集中空気圧調整装置)でエアを充填しながら走り切り、前半部分を7位で終えた。その後ニュートラルゾーンでタイヤ交換を行なった2号車は大型のライバル勢をむこうに健闘を続け、最終的に総合11位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。この結果により12日までの累積順位で総合8位のポジションを守った。
一方、安定したペースでじわじわとポジションを上げつつある1号車菅原義正/高橋貢組も34番手スタートからSSの前半部分を19位まで順位を上げて終了。2号車と同じくパンクしたタイヤをニュートラルゾーンで交換してロスタイムを短縮するなど健闘し、総合23位/排気量10リットル未満クラス2位でフィニッシュした。これにより累積順位は総合27位/クラス2位と、大幅に浮上した。
13日は最終ビバーク地、アルゼンチンのリオ・クアルトに向けて288㎞の競技を予定。前半部分には砂丘も登場し、最後まで気の抜けないステージとなりそうだ。
菅原義正/終盤戦で累積順位を上げようと頑張りました。大量の車両がミスコースで戻ってくる場面もありましたが、我々は無事にクリア。明日も気合を入れて走ります。
高橋貢/久しぶりのロングステージで暑さもあって大変でしたが、良い結果が出て良かった。クルマは全く問題ありません。
菅原照仁/序盤のナビゲーションが難しかった。でもミスコースせずにクリア出来たことでCP1の通過順位が総合4位に上がったのだと思う。全体としては狙い通りパフォーマンスを見せられた。明日は序盤の砂地が楽しみです。
杉浦博之/ダカールラリーを実感するような、久しぶりのロングステージで正直疲れました。みんな先行車の上げた埃に引っ張られたり、ナビは難しかったです。
鈴木誠一/今晩はベルト周りのテンショナーやプーリーなど一式を2台とも交換。あとはパンクしたタイヤ/ホイールの入れ替えがあります。
中村昌樹/みんな体調は大丈夫ですが、寒くて酸素が薄かったり、急に暑くなったりで大変だと思います。残り日数が少ないのでミスなく整備したいと思っています。
吾妻広之/ここまで本番がスタートしたら早かった。後2日、ラストスパートで気を引き締めて作業したいと思います。
中村浩司/大きな体調不良はありませんが、温度変化が大きくて少々バテ気味ではあります。でもあと少し。最後まで頑張ります。
井上順也/急に暑くなったのはキツイですが、寒いより動きやすくて良いです。残り日数がなくなってきましたが、良い結果につながるよう最後まで気を抜かず作業したいと思います。
國本賢治/いつの間にか終盤戦。作業のミスで順位を落としたりすることのないよう、集中して整備したいと思います。
1号車 菅原義正/高橋貢組
ビバークに着いた2号車を誘導するメカニックたち
SS総合11位を記録した菅原照仁 
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菅原照仁から車両の状況を聞くメカニックたち
作業の打ち合わせをする井上順也と吾妻広之
気合の走りを見せた菅原義正
ルートマップ
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