ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №10
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レポート
2号車がトラック部門総合8位にポジションアップ
1月10日 ステージ8
ウユニ(ボリビア)~サルタ(アルゼンチン)
リエゾン 49㎞ SS 171km リエゾン 533km 合計 753㎞
10日はマラソン行程の2日目。ボリビアのウユニ~アルゼンチンのサルタ間で競技が行uなわれ、ラリーは再びアルゼンチンに入国した。この区間では当初492㎞の競技区間(SS)が予定されていたが、前日に続いて悪天候の影響により変更を受けた。変更後の行程は、ウユニから49㎞の移動区間(リエゾン)でSSのスタート地点に向かうまでは同じだが、SSは171㎞地点のCP(チェックポイント)1で終了。リエゾンで国境を越えたあと、トラック部門のアルゼンチン側のSSはキャンセルされ、アシスタンスルートをたどってサルタのビバークへ向かうというものだ。171㎞のSSは標高4000m級の高地を行くもので、前半には砂丘も登場。その後スピードの出せる広い平行ピスト(何本も未舗装路が平行して続くもの)になり、最後は山岳路となった。
2号車 菅原照仁/杉浦博之組
短くも厳しい同区間を日野チームスガワラの2台の日野レンジャーは引き続き健闘。2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合14位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。昨晩ウユニへの到着が夜半すぎとなった1号車も元気な走りを見せて総合31位/クラス2位で走り終えた。
この結果、10日までの累積順位で2号車は総合8位にポジションを上げることに。7位のA・ヴァジレフスキー組(MAZ)とのタイム差は1分01秒、9位のM・コロミー組(タトラ)とは18分56秒の僅差で、順位としてはあくまで暫定的なものだが、現在のトラック部門の上位勢のポテンシャルに日野チームが肉薄しつつあることを示すものだ。
一方の1号車も32位につけ、排気量10リットル未満クラスのワン・ツー体制を堅持した。
この日、サルタへ向かうアシスタンスルート上の村で激しい嵐による土砂崩れが発生して道路を寸断。日野チームを含むSSを終えた競技車のほか、チームのアシスタンス車両や主催者の関係車両が通行出来ない事態となった。主催者はアンデス山中を越える約200㎞の迂回路を指示したが、総輪駆動車以外の車両や大きな車両はその迂回路の通行も難しいという。午後10時時点で2輪・4輪・トラックの競技車両は一台もサルタに到着していない。アシスタンス車両も殆どが着いておらず、ビバークは閑散とした状況だ。
このため主催者は明11日のサルタ~チレシト(アルゼンチン)間の競技のキャンセルを発表。12日のチレシト~サン・ファン間から競技を再開するとしている。
1号車 菅原義正/高橋貢組
競技車、アシスタンスが到着せず閑散としたサルタのビバーク
ルートマップ
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