ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №5

ダカールラリー2017 日野チームスガワラの戦い №5
今大会初のオフロードコースで2号車がパンクを喫するも21位でクリア
 
1月4日 ステージ3
サン・ミゲル・ド・トゥクマン(アルゼンチン)~サン・サルバドール・デ・フフイ(アルゼンチン)
リエゾン164㎞ SS(A)75㎞ ニュートラルゾーン291㎞ SS(B)124㎞ リエゾン103㎞ 合計757㎞ 
 
4日は前半戦のアルゼンチンステージ最終日。同国北東部のアンデス山麓を舞台に2箇所合計199㎞の競技を行なった。まずトゥクマンから164㎞の移動区間で標高1800mのアンデス山麓へ入り、1箇所目のSSがスタート。路面は今大会では初めて「道」ではない荒地を走る「オフロード」も現れ、草の生えた砂地や枯れ川を行く場面などアフリカに似た景色も登場した。トラック部門の同区間は(他部門の240㎞に対して)75㎞と短く、その分1箇所目のゴールと2箇所目のスタートの間をつなぐニュートラルゾーンが291㎞と長い設定とされていた。この移動区間で今大会最高の標高4960m地点を通過した後、124㎞の2か所目のSSが標高3500m超の高地で行なわれた。SSをゴールした後は103㎞の移動区間で山を下り、国道沿いの駐車場に設けられたフフイのビバークに至るという合計780㎞の行程である。 
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2号車 菅原照仁/杉浦博之組 
 
難易度の高まったコースで日野チームスガワラの日野レンジャーは健闘を続け、2号車菅原照仁/杉浦博之組は序盤のナビゲーションの難しい区間をノーミスで通過。しかしその後切り株に接触したタイヤがパンクし、交換のため約15分のロスタイムを喫した。そのあとは標高の高い場所も順調に走りきり、トラック部門総合21位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。この日までの累積順位を20位とした(暫定)。 
また、1号車菅原義正/高橋貢組は1箇所目のSSを40位で終えたあと、最終的には、トラック部門総合36位/排気量10リットル未満クラス2位でゴール。この日までの累積順位を34位とした(暫定)。
5日には国境を越えてボリビアへ入国。トゥピザまでの間で416㎞のロングSSが予定されている。 
 
菅原照仁/パンクがなければもう少し順位は良かったと思います。そこは残念ですが、標高の高いところでもエンジンがパワフルに感じられ、気持ちよく走れました。明日からの高地ステージが楽しみです。 
杉浦博之/ナビゲーションはフェシュフェシュの中でウェイポイントを取るのが難しかった。パンクは悔しいですが、それ以外は快調でした。 
吾妻広之/我々メカニックは7月のシルクウェイラリーに帯同したので現場作業の経験はありますが、ダカールは2台体制なので正直忙しいです。朝までに仕事を終えるのは難しい状況が続きますが、頑張ります。 
中村浩司/自分と吾妻さんの担当は「遊軍」で、忙しい方の車両の作業をサポートしています。まだまだ現場での作業は2回しか行なっていないので体が慣れていないところもありますが、早くペースに乗りたいです。 
井上順也/2号車の担当メカニックとして責任とプレッシャーを感じながらやっています。忙しいですが、今のところ大きなトラブルも発生していませんし体力面は問題ありません。 
國本賢治/自分は1号車の担当をしています。こちらは熟成された仕様でとりわけトラブルも少ないです。これから標高の高い地域に入るのでちょっと心配ですが、高山病の薬も飲み始めました。 
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1号車 菅原義正/高橋貢組 
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フフイに着いた菅原照仁 
 
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ミスコースなくSSを終えた杉浦博之 
 
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日の落ちたビバークに到着した2号車 
 
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ルートマップ

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