喜連川研究所の「試乗会&環境技術説明会」に登場した超大物のインパクト
今日は、三菱ふそうトラック・バスが約70名のプレス関係者を対象に喜連川研究所で行なった「商品試乗会&環境技術説明会」に行ってきました。取り急ぎ「速報版」でお伝えします。
今日の催しは、本誌にとっても初試乗となる「キャンター高床4WD」や「ファイター6M80(T1)エンジン搭載車」を含め、10台の最新鋭トラック&バスを自由に試乗できるという願ってもないイベントで、いつもながら三菱ふそう広報部の手腕と努力には頭が下がります。
キャンター高床4WD
ファイターFK 6M60(T1)エンジン搭載車
非常に盛り沢山な内容でしたが、何より真っ先にお伝えすべきは、現在開発中の大型ハイブリッド車を初公開し、同乗試乗させたことでしょう。その車の名は「スーパーグレート エコ ハイブリッド」。おそらく世界初の試みだと思いますが、このハイブリッドトラックは、何と長距離輸送向けに開発しているとのことで、GVW25トンの6×2RのFUをベースとしています。
現在開発中のスーパーグレート エコ ハイブリッド
長距離輸送における燃費改善に適した技術として、「キャンター エコ ハイブリッド」に採用しているパラレル方式のハイブリッドシステムを採用すると共に、その開発・生産の経験を踏まえ、バッテリー、モーター、インバーター等のハイブリッド用コンポーネントを決定。東名高速で実車試験を繰り返し、実燃費は従来車に比べコンスタントに10%アップを記録しているとのこと。なお、エンジンは6R10(T5)を搭載し、ブルーテックシステムも採用しています。
車両の左サイド、後輪の前に搭載されたバッテリー&インバーター。意外と小さく感じられる。燃料タンクの横にはアドブルーのタンクも…。ふだん、この部分はスカートで覆われている。目隠しのためというより空力のためだそうだ
「スーパーグレート エコ ハイブリッド」の詳細は追ってお伝えしますが、今日のもう一つの大きなトピックは、ダイムラートラックグループのグローバルハイブリッドセンターの開発の中枢を担う喜連川研究所の試験ベンチ施設が初めて公開されたこと。GVW40トン車のパワーにも耐えうる試験ベンチとのことで、つまり初めからダイムラートラックグループの「大型ハイブリッド」を視野に入れてつくられた施設というわけです。
本邦初公開のハイブリッド用の試験ベンチ
「スーパーグレート エコ ハイブリッド」の開発は、メルセデスベンツ アクトロス、フレートライナー カスケディアなど、世界の「大物たち」のハイブリッド化と軌を一にして進められていることは間違いないと思います。 (キャップ)
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