トヨタ自動車は、現在開発を進めている燃料電池(FC)システムの実証試験について、欧州の大手トラックメーカーであるスカニアとイヴェコの2社それぞれと提携すると発表した。2社いずれもトヨタ製FCシステムの導入は初となり、ともに今年後半から来年前半にかけて実証運行をスタートする。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/トヨタ自動車、スカニア、イヴェコ、フルロード編集部
トヨタFCシステムが40台のスカニア大型トラックへ
トヨタは2025年2月に、大型商用車の厳しい要求性能を満たす第3世代FCシステムの開発を発表、2027年内の実用化を明らかにした。最高出力は300kW、耐久性は従来の2倍、水素燃費は20%改善、そして大幅なコスト低減を実現する。サイズや重量は大型トラック用ディーゼルエンジンとほぼ同等で、補機類を含めて現行車のエンジンルームに収まる設計としている。
9月7日に発表されたトヨタとスカニアの提携は、この第3世代FCシステムを40台のスカニア大型トラックに搭載、欧州での物流業務へ実際に投入するもので、性能、運用効率、総所有用コスト(TCO)などを検証する。
スカニアはこれまで、ディーゼルエンジンの開発・生産で協力関係にあるカミンズのFCシステムを搭載した大型FCトラックを開発、『スカニア・パイロットパートナー・プログラム』と称して、スカニア車ユーザーから選定された事業者において実証試験を進めてきた経緯がある。トヨタFCシステム搭載車もこれと同じ実証プログラムに供されるという。
実証試験は2027年第1四半期にスタートする予定だ。


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