BEVトラックも多段トランスミッションが主流に?
今回、正式発表された全車(「FH」「FM」「FMX」の電動モデル、および長距離用「FHエアロ・エレクトリック」)は電気駆動トランスミッション向けに最適化されたギアボックスを備え、デュアルモーターがよりスムーズで制御されたパフォーマンスを発揮するという。
かつては「電動化により自動車のトランスミッションは不要になるのでは?」と言われたこともあり、実際にコンセプト車の段階ではトランスミッションを廃止した大型BEVトラックもあったのだが、空荷からフル積載まで出力変動の大きいトラックではトランスミッションがもたらす効果が大きく、近年はBEVトラックのギアボックスも多段化する傾向にある。
新型FH、FM、FMXエレクトリックの各モデルには8段、航続距離延伸型のFHエアロ・エレクトリックには6段のギアボックスが搭載される。いずれもシームレスなギアチェンジを実現したといい、同時にノイズや振動を低減し、ドライバーに快適な職場環境を提供する。
新型トラックは2026年から段階的に市場投入される。
ボルボの新型BEVトラックのファクト
FHエアロ・エレクトリック(航続距離延伸型)
用途:長距離輸送、都市間輸送、1日当たり700km以上を走行する輸送
主な特徴:2基の電動モーターと6段ギアボックスを組み込んだコンパクトなeアクスルは出力460kW(623hp)。大容量バッテリーを搭載するため幹線輸送や2シフトでの運行など稼働率の高い運用も可能
総重量と積載量:連結総重量(GCW)は最大48トン。最大積載量は最大28トンで、航続距離と積載量のバランスを最適化する柔軟なバッテリー構成を提供する
航続距離:最大700km
充電:700kWのMCSに対応し、20%~80%充電が約50分。CCS方式の350kW充電は同85分
その他の機能:冷凍ユニット用に電動PTOを備え、冷蔵・冷凍トレーラを連結する場合もディーゼル発電機は不要
次世代FH/FM/FMXエレクトリック
用途:建設、地場輸送、中距離輸送、公共事業、廃棄物運搬、重量物輸送
主な特徴:トルクを最大化するため2基の電動モーターと8段のギアボックスを組み合わせ、最大540kW(731hp)を発揮する
柔軟性:高負荷、厳しい地形でも最大限の柔軟性を提供するため、ツイン駆動アクスルと低速ギアを利用可能
航続距離:最大470km
総重量と積載量:総重量は最大65トン。4×2トラクタの積載量は最大23.8トン
充電:350kWのCCS方式で、20%から80%充電が約65分
その他の機能:クレーン、フックリフト、ダンプなどの架装向けに複数のPTOオプションを用意し、スプリット/デュアルモーター出力も可能。またトラックと荷台を同時に稼働することができる






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