BEVトラックを大量に追加する予定
欧州のトラックメーカー各社は大型BEVトラクタをラインナップしているが、MANのeTGXの特徴は950mmという第五輪カプラの地上高だ。これは欧州メーカーの中でもユニークなセールスポイントとなっており、とりわけ車載トレーラ(キャリアトレーラ)を連結する際にはカプラ地上高の低さが非常に好ましいという。
(大型車の荷台に大型車を載せると、全高オーバーとなる)
新車輸送を行なうVEGAは2025年中にさらに10台、2026年には追加で20~30台のeTGXを追加し、BEVトラックの拡張を予定している。トレーラメーカーのクローネやシュミッツなどもVEGAの顧客であり、MANのアウトバウンド物流だけでなく、新型トレーラの輸送にもeTGXが使用される予定だ。
またトレイトングループとしてもCO2フリーな物流のために新たな輸送コンセプトを開発中だという。
VEGAは2030年までに商用車業界のアウトバウンド物流全体をCO2フリーにするという野心的な目標を掲げている。これはトラック・セミトレーラ用の鉄道積載システム「r2Lコネクタ」を用いた鉄道輸送と、ラストマイルを担うBEVおよび水素トラックという理想的な組み合わせによって実現する計画だ。
目標達成のため、VEGAは独自の充電・太陽光発電に3000万ユーロを投じており、公共の充電インフラからの独立を目指している。車両をBEV/水素トラックに転換するためおよそ1億ユーロの投資も予定している。さらにグリーン水素を専門とする企業の株式を取得するなど、同社は商用車業界にとって非常に革新的なパートナーとなっている。
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