ワイ・エンジニアリングが国内の販売・サービスを担当
メルセデス・ベンツ・トラックスの重量物輸送用のモデルには、ターボリターダークラッチを備えた「パワーシフト3アドバンスド」トランスミッションが搭載され、長寿命と高効率、正確なギアチェンジ、強力な補助ブレーキ性能を実現した。
始動時の駆動力は、エンジンとトランスミッションの回転数が同期するまでは油圧のみで伝達され、同期時点で摩擦クラッチがエンゲージする。最大40%高速でより正確なギアシフトにより効率化も果たした自動化トランスミッション(AMT)だ。
また、ドライビングプログラムの「ヘビー」により、最適なギア選択を保証するとともに、制動時には強力なプライマリーリターダーとOM473型エンジンの高性能エンジンブレーキの組み合わせにより、低速時で最大980hpの制動力が得られる。これは後退時でも同様だ。
なおダイムラー・トラックは日本の子会社として三菱ふそうトラック・バスを傘下に持っているが、日野自動車との統合が発表されており、統合後はトヨタと共同で出資する新会社の傘下に入り、グループからは離脱する予定。
日本国内に新たに導入する「メルセデス・ベンツ」ブランドのトラックでは、ワイ・エンジニアリングが販売・サービスを担当する。横浜市に本社を置き、国内5か所の直営拠点と100社を超えるパートナーネットワークを展開する同社は、2005年にヤナセより機械事業部の営業を譲り受け、メルセデス・ベンツの大型車を扱っている。
ワイ・エンジニアリングはオフロード車の代名詞となっている「ウニモグ」や低床特装シャシーの「エコニック」など、メルセデス・ベンツの商用車では20年の実績があり、同社が正規輸入販売を開始することで、ベンツの大型トラックを必要とする運送会社にとって導入のハードルは大幅に下がりそうだ。
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