ターン「RC8」トラックの特徴
ターンのRC8トラックの特徴は次のようなものだ。
・100%純電動のプラットフォームで、ホイールベース165インチ(4191mm)はクラス最小級
・総重量(GVWR)は68000ポンド(30844kg)
・ヘキサゴンプルスの第3世代型バッテリーパック(269kWh)を2基搭載する。動作電圧は750ボルト。総容量538kWhはほとんどの仕事に充分な航続距離を提供する
・241kWでの急速充電に対応し、80%充電は2時間以内
・モーター出力はピーク680hp/連続494hp
ヘキサゴンプルスのCEO、モルテン・ホルム氏はターンRC8の実用性とパフォーマンスを次のように強調した。
「ターンRC8は快適性・信頼性・安全性を提供します。これはドライバーと運送会社が求めているものです。なによりも、既存のフリートにゼロ・エミッショントラックを組み込んだ時でも実用的であることを重視しています」。
ターンブランドの導入は、両社が変革を断行し、パワーやパフォーマンスを犠牲にすることなくゼロ・エミッション化が可能であることをトラック業界に告げるものとなる。
いっぽう、パナソニック・エナジー社長執行役員の只信一生氏は、「バッテリーシステムの分野でトップクラスの技術を有するヘキサゴンプルスと、米国日野が展開する商用車に、当社のリチウムイオン電池が搭載されることを誇りに思います。今後更なる成長が見込まれるEV商用車市場への参入は、パナソニック・エナジーの事業成長においても非常に重要なマイルストーンです。当社は電池開発・製造の技術と豊富な経験を活かしリチウムイオン電池業界の成長を牽引するとともに、ミッションである『幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』を目指します」と話している。
なお、日野とヘキサゴンプルスはトヨタと共に取り組んだ「プロジェクトZ」以来のパートナーで、2022年に提携を発表しているが、その直後に日野のエンジン不正問題が発覚。しかし北米市場に大型BEVトラックを投入する方針は変わらず、予定通り2024年中に量産を開始する見込みとなった。
同じくACTエキスポでヘキサゴンプルスは22日、北米トヨタの大型車用燃料電池キットに水素タンクやバッテリーを供給することも発表している。
【画像ギャラリー】日野・ヘキサゴンプルスの北米向けトラック(3枚)画像ギャラリー
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