ポルトガルから小型EVトラックを供給
キャンター・ディーゼル車の生産拠点は、日本、インドネシア、トルコ、台湾などに存在するが、新型eキャンターは、三菱ふそう川崎工場とMFTEトラマガル工場の2ヵ所での生産となる。川崎工場では、日本市場向けのほか、台湾、香港、シンガポール、チリなど、欧州以外の海外市場向けeキャンターも生産する。
MFTEトラマガル工場は、1964年に設立された地場資本の軍用トラック生産工場を前身とし、70年代には3代目キャンター(T200型)の組立を現地の三菱車販売代理店から請け負っていた。80年に三菱自動車工業と直接、生産委託契約を締結し、同国向けトラック・商用車を組み立てていたが、96年に三菱自工が子会社化したのちは、欧州向けトラック生産拠点に位置付けられている(生産累計は25万台以上)。
現在のポルトガルには自動車メーカーの工場が4拠点あるが、トラック生産工場はMFTEが唯一。これからは「欧州の小型EVトラック生産拠点」として、より特色をもった拠点となるだけに、EU加盟国のボルトガル政府が期待を寄せる理由もうかがえるだろう。
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