カッコいいネーミングのユニッククレーン「G-FORCE」は、まず2021年に小型・中型トラック搭載型が新型に生まれ変わっているが、このほど大型トラック搭載型にも新型が登場。
これで「ユニッククレーン新型G-FORCE」は、小型/中型/大型のオールラインナップが完成したことになる。5月10日に発売された大型トラック搭載型の「新型G-FORCE」の特徴を見てみよう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/古河ユニック
使いやすさを実現した大型用の新型G-FORCE
大型トラック向け「新型G-FORCE」は、先に発売している小型・中型トラック向けと同様、クレーンの主要構造部品の強度アップと安全性・操作性を向上させる機能の標準装備によって、吊り上げ性能を向上させ、これまで以上の使いやすさを実現している。
また、小型・中型・大型トラック向け共通の新オプションとして、旋回領域規制装置を設定。このオプションは、車両の左右端を境界線としてブーム動作を規制し、選択した領域内でのみクレーン作業ができる安全装置で、作業不可エリアでは警音を発して自動停止するもの。
そのため、作業現場の横を通る通行人や通行車両などへの接触事故を減らし、安心してクレーン作業を行なうことができる。
このほか小型・中型向けの新型から採用している、吊り荷重の検出をブームの先端で行なうロードセル方式、過負荷防止装置の「定格荷重制限装置」、クレーンの負荷状態を監視して警報音で知らせる「定格荷重指示装置」等の標準装備を大型向けでも採用している。
製品ラインナップは、
・URG500AS シリーズ[2.93t 吊] 3~4 段ブーム
・URG500A シリーズ[2.93t 吊] 3~7 段ブーム
・URG500AH シリーズ[2.93t 吊] 3~7 段ブーム
500Aおよび500AHの7段ブームはエコプレミアム仕様で、ダブルポンプによる作動油の合流制御においてデジタル式荷重計の荷重情報を油圧制御に反映させるスマート・エコシステム、独自開発の遊星歯車減速式のホイストウインチであるサイレント・エコウインチ、独自の回路設計より無負荷状態でのブーム伸長速度を保ちつつエンジン回転数を大幅に抑制するエコシリンダを採用。省エネや低騒音を訴求している。
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