ジェイアールバス関東の新型2階建てバスを見てきました

ジェイアールバス関東の新型2階建てバスを見てきました
「フルロード」編集部の永沼です。今日はトラックではなく、バスのお話。ジェイアールバス関東が導入した新型2階建てバスのお披露目会が行なわれ、ウチもトラック専門誌ながら参加してきたので、その様子を簡単にレポートしたいと思います。
ジェイアールバス関東が導入した、スカニア・バンホール製の新型2階建てバス、その名も「ヨーロピアンスタイル2階建て車両」。シャシーはスウェーデンのスカニア製で、ボディはベルギーのコーチビルダー・バンホール製となっている。ジェイアールバス関東は日本で初めて2階建てバスのワンマン運行を始め、現在も国産2階建てバス(三菱ふそうエアロキング)を運行しているが、同車の生産が2010年に終了。そこで海外メーカーのスカニア・バンホールと組み、1年8カ月かけて新型2階建てバスを完成させたという。なお、スカニア・バンホール製の2階建てバスは2016年にはとバスが導入している。はとバスの車両は観光バスだったのでワンマンバスとは一部仕様が異なるものの、開発にあたりさまざまな面で協力を得たという。
定員は2階が48名、1階が12名で、合計60名。補助席を含まず従来の1.5倍の定員を実現する。Keil社製シートはピッチを従来比50mm拡大し、855mmのゆったりとしたスペースを確保。また、各席に独立の中央肘掛けやUSBポートも備える。写真の1階はフラットな床面でバリアフリーに対応。車椅子一客を固定できるほか、乗降用折りたたみ式スロープ板も搭載されている。
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地上高3mの眺望が自慢の2階。今回導入した新型は2+2の4列シートだが、ジェイアールバス関東では今年度中に東京〜大阪間の主力となる1+1+1の3列シートモデルも導入したいとしている。また、来年度以降に向けてはより豪華な1+1の2列シートモデルの導入も検討しているという。
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ブラックとグレーの2トーンでまとめられた運転席。今回の導入では、車間距離保持機能付きのアダプティブクルーズコントロールや衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備を搭載していることも決め手のひとつだったという。ホールド感の高そうな運転席シートはISRI製。
エンジンは12.7リットル直列6気筒のDC13型410PSエンジンをリアに搭載。トランスミッションは12段AMT「スカニアオプティクルーズ」を組み合わせる。
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トランクルームは従来の2階建てバスに比べ約2倍の容量を確保。荷物の出し入れの際には専用の折りたたみステップを使用する。
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堂々とした風格漂うリア。3軸目のシングルタイヤはステアしない。東京タワー内の駐車場で行なわれた内覧会会場には偶然(?)はとバスの2階建てバスも待機しており、合計3台の2階建てバスがズラッと揃った。

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