進化したエスコットⅥ搭載 さらに全車にディスクブレーキを設定
13年ぶりのフルチェンジ 新型クオン登場!
昨日は、13年ぶりのフルモデルチェンジとなるUDトラックスの新型「クオン」の発表会が上尾本社で行なわれました。午前10時30分からの発表会に引き続き、プレスブリーフィングや写真撮影、新型車試乗、各ステーションでのレクチャー、Q&A、さらに場所を移しての夜の懇親会に至るまで、まさに新型「クオン」漬けの1日(笑)。あいにくの雨降りでしたが、いつもながらメディアに対するホスピタリティ溢れるUDトラックスの対応で、とても楽しく有意義な時間が過ごせました。以下は、新型「クオン」のプレスリリースの要約です。
ヨアキム・ローゼンバーグ代表取締役会長(右)と村上吉弘社長(左)。ちなみにお二人は、1日中メディアの人間につきあって「トラック談義」に花を咲かせていました
UDトラックスは4月11日、フラッグシップ大型トラック「クオン」をフルモデルチェンジした新型「クオン(Quon)」を発表・発売した。 UDトラックスは、これまでも数々の革新的な技術を商品化し世に送り出してきたが、UDトラックスにとっての「革新」とは、単なる技術的な目新しさを意味するものではなく、物流の一翼を担う生産財として、UDトラックスの商品・サービスがユーザーや社会に価値を提供する革新である必要があると考えている。新型「クオン」は、クラス最高レベルの燃費・環境性能と力強さを両立し、スムーズでストレスの少ない快適な走りをもたらすドライブライン、乗員と積荷を守ることに加えて、周囲の安全性も同時に確保する先進的な安全装備、快適かつ運転に集中できるインテリア、ドライバーにとって乗ることが誇りと歓びにつながるような凛とした存在感のあるエクステリアなど、現代社会における輸送ソリューションに求められるニーズに応えるため、細部にわたり”人を想い”、時代の”先を駆ける”トラックとした。
視認性を向上したインパネや操作性に考慮したシフトレバー、4本スポークのステアリングホイールなど、運転席回りも大幅チェンジ
あいにくの雨降りだったが、試乗車も3台用意され、UDエクスペリアセンターに隣接するテストコースで試乗に供された
今回の新型車発売について、村上吉弘代表取締役社長は次のように述べている。
「新型クオンは、厳格化された排出ガス規制に適合するだけでなく、各種性能を向上させるとともに、お客様から高い評価を得ている電子制御式トランスミッションをさらに進化させた、エスコット・シックス(ESCOT-Ⅵ)を採用するなど、乗用車感覚で運転操作ができる大型トラックです。お客様のご要望に応えた高い完成度にきっとご満足頂けるはずです。UDトラックスの他のモデルと同じく、新型クオンも私たちが掲げるブランドプロミス(お客様との約束)”Going the Extra Mile その一歩先へ”を形にしたトラックです。」
新型「クオン」 5つの基本性能の進化
運転性能(より使いやすく、よりスムーズに)
人間工学に基づいて操作性や視認性を根本から見直し、ドライバーの使い心地を追求してコックピットを刷新。電子制御式オートマチックトランスミッション「エスコット・シックス」は、シンプルで使いやすいストレート式のシフトパターンを採用するなど比類ない操作性がさらに進化するとともに、雪道や泥濘地での脱出性も向上した。また、全車に設定したディスクブレーキは、素早く滑らかに応答し、優れた制動力を発揮する。これら装備により新型「クオン」は、すべてのドライバーに快適かつ運転に集中できる運転環境を提供する。
馬力、トルクともさらに向上させた11リッターのGH11型エンジンとAМTのエスコットⅥ
長い下り坂でも安心のディスクブレーキは、車両の軽量化にも大きく貢献する
燃費・環境性能 (よりクリーンに、より力強く)
省燃費・パワフル・クリーンを実現する排気量11リッター「GH11エンジン」は、平成28年排出ガス規制に適合するとともに、全車平成27年度重量車燃費基準+5%を達成。低回転域から幅広い回転域で力強いトルクを発生させ、ゆとりある走りを実現する。さらに「エスコット・シックス」のGPSを駆使した先読み機能「フォアトラック」と、省燃費運転アドバイス機能「燃費コーチ」により省燃費運転をサポートする。
安全性(より安全に、より頼もしく)
ミリ波レーダーに加え、キャブ内に設置されたカメラで前方を二重監視するトラフィックアイブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)や、ドライバーアラートサポート(ふらつき注意喚起装置)をはじめ先進のドライバーサポートシステムを搭載。また放熱性が高く、耐フェード性にも優れたディスクブレーキを採用した。数々の先進システムを組み合わせることで、ベーシックセーフティ(運転時の疲労軽減に貢献し、安全運行を支援)・アクティブセーフティ(危険を予測し、ドライバーをサポート)・パッシブセーフティ(被害を最小限に抑える)の3つの観点から安全性能を強化した。
生産性(より多く、より効率的に)
車両全体の軽量化のために各部品の徹底的な見直しを行ない、車種によっては200kgの積載性の向上を実現。また荷役性の向上や架装効率、微速後退によるプラットフォームつけのスムーズさも徹底的に追及した。さらに、「パーフェクトクオン」ではドライウイングのバリエーションを拡大したほか、直結冷蔵ウイングを設定。ユーザーのビジネスに生産性の高い車両を提供する。
直結式冷凍機を搭載した冷蔵ウイング。メーカー完成車「パーフェクトクオン」の新しい星だ
会場には「参考出品」の新型クオンのセミトラクタも……
稼働率(より長く、より安心に)
新型「クオン」は車両の信頼性と耐久性にさらに磨きをかけている。また定期交換部品の削減や純正部品のロングインターバル化など、メンテナンス性も追求している。加えて、「UD純正整備」、整備契約「UD-TRUST」、最新のテレマティクスサービス「UDインフォメーションサービス」などを含む包括的な「UDエクストラマイルサポート」を提供することにより、ユーザーの車両を最良の状態で維持し、稼働率を最大限高めることを意図している。
新型クオンCG8×4の走り。低床4軸のドライウイングは、今やカーゴ系トラックの定番だ
力強い走りのCD6×2。ブラックのグリルがシャンパンゴールドのボディ塗色に映える
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