三菱ふそう、連節バス メルセデス・ベンツ「シターロG」発売へ
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連節バスは、世界の各都市ではごく普通に走っていますが、日本ではまだまだ珍しい存在。そんな中、いよいよ三菱ふそうがメルセデス・ベンツの「シターロG」右ハンドル車の発売を発表しました。2020年の東京オリンピックの開催と軌を一にするような「シターロG」の導入はまた、ダブル連結トラックなどトレーラの長大化の動きとも一致し、なんだかガラパゴス化している日本市場が一気に国際化しそうな予感が……。以下、三菱ふそうのニュースリリースからご紹介します。
エボバスGmbH(本社:ドイツ シュトゥッツガルト市、代表取締役社長・CEO:ハルトムート・シック、以下EvoBus)と三菱ふそうトラック・バスは、10月13日、新型連節バス メルセデス・ベンツ「シターロG」右ハンドル仕様の日本での発売を発表した。
日本初公開となる連節バス メルセデス・ベンツ「シターロG」は、欧州排出ガス規制「EURO VI」に適合した、右ハンドル仕様の車両である。この車両は、連節ターンテーブルで前後の車両をつなげた連節バスで、外形寸法は全長18,175mm、全幅2,550mm、全高3,120mm、最小回転半径は9.6m。 1台で大型路線バス2台分の人員輸送を可能にする効率性の高い車両は、BRT(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)専用車両としても世界中で活躍している。日本国内では既に31台の「シターロG」が2008年より営業運転を行なっており、連節バスのリーディングブランドとして認知されている。品質・技術および経済性の面で優れた性能を有しており、新開発の連節角度制御システムにより、連節バス特有の車両挙動を安定させ、安全運転を支援。環境に対しては、欧州排出ガス規制「EURO VI」に適合し、「EURO V」適合車と比較して、NOX、PMなどの有害物質の排出量を大幅に低減しているさらに。燃費性能に関しては、2012年の欧州でのテストにて従来車に対し燃費を8.5%改善した。また、メンテナンスコストを低減することと併せて総所有コスト(TCO)低減に貢献する。
路線バス メルセデス・ベンツ「シターロ」は、1998年の生産開始以来、およそ5万台が販売され、2006年に第二世代が登場した後、2011年のモデルチェンジで現行のスタイルとなった。2013年には路線バスとして初の欧州排出ガス規制「EORU VI」適合車を発売。ボデーバリエーションは市場のニーズに合わせて、基本仕様の全長12mの「シターロ」、全長10.5mの「シターロK」、全長15m 3軸車の「シターロL」、全長18mの3軸連節バス「シターロG」、そして全長20mの4軸連節バス「シターロGL (Capacity)」を展開している。パワートレインのバリエーションはディーゼルエンジンのみならず、CNG、ハイブリッド、燃料電池に続いて、2015年から天然ガスエンジンが選択でき、環境にも配慮している。また、2006年、2012年の「バス・オブ・ザ・イヤー」をはじめ、数々の栄誉ある賞を受賞している。
メルセデス・ベンツ「シターロ」は、100年を超える歴史を有するドイツのマンハイム工場で生産されている。生産車の60%は輸出され、日本を含めた世界40カ国以上で活躍している。年間約3,600台の「シターロ」が販売され、そのうち1,000台は連節バスで、西ヨーロッパの路線バス市場では約30%のシェアを誇っている。
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