日野自動車の日野工場に勤務する小出義雄氏(日野工場工務部ユニット設備課 工長)が今日、厚生労働大臣表彰「平成23年度 卓越した技能者(現代の名工)」を受章した。表彰式は、11月15日に東京都新宿区の京王プラザホテルで行なわれる。
同表彰は、伝統工芸から先端技術までの幅広い分野において、卓越した技能を持ち、その道の第一人者として活躍している技能者を表彰する制度で、技能の高さに加え、産業発展への貢献が評価された技能者へ授与される、大変名誉あるもの。日野自動車社員の受章は、1999年の佐伯正氏(自動車板金工)、2008年の田口定治氏(機械込造型工)に続く3人目となる。
小出氏は、1978年の入社以来、自動車生産設備の保全に従事し、熟練した技能(いわゆる長年のカンやコツ)の必要な古い機械から、コンピュータ制御の最新精密機械まで、あらゆる生産設備の知識と修理・メンテナンス技能を培ってきた。設備改善においてもその技能を生かし、工場の生産設備を常に最適な状態に保つことで、製品の品質維持、作業効率の向上、トラブル発生の予防など、日野のトラック生産を支えてきた。また、大変教育熱心であり、近年は自身の持つ高い技能の継承のために、後進の育成にも力を注いでいるという。
小出氏の略歴は、
1978年 日野自動車入社
1990年 「科学技術庁長官賞」(現 文部科学大臣賞)受賞
2006年 「創意工夫功労者賞」(文部科学大臣表彰)受賞
2007年 「東京都優秀技能者知事賞」受賞
【職種名】機械修理工
【受章理由】
自動車生産設備の保全業務全般に卓越した技能を有し、老朽設備の改修による製造品質維持、作業効率を向上させた装置の考案による作業性向上、トラブル発生を未然に防ぐ計画保全活動に努めてきた功績が認められた。また、後進技能者の指導・育成に貢献してきた実績も評価された。
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