日産、東京モーターショーにNV350キャラバンを参考出品

日産、東京モーターショーにNV350キャラバンを参考出品

各メーカーから東京モーターショーの出展概要が続々と発表されていますが、日産自動車は参考出品する来年夏発売予定の「NV350キャラバン」について、かなり詳細な情報を明かしています。NV200バネットの兄貴分にあたるNV350キャラバンですが、「打倒!ハイエース」に向けて、今から虎視眈々といったところでしょうか。ただ、ひそかに注目している未だポスト新長期排ガス規制に適合していない「アトラスF24」については、特に言及がありません、たぶん出品されるとは思うのですが……。以下、NV350キャラバンを中心に日産の出展概要をお伝えします。

日産自動車は、今回のショーでは、日産リーフで世界に先駆けて開拓したゼロ・エミッション・モビリティの更なる可能性を示唆する、3タイプのコンセプトカーを出展。その中心となるのが、都会派でスマートなEV「PIVO 3(ピボ3)」で、ピュアEVスポーツカーの「ESFLOW(エスフロー)」、新ジャンルの「TOWNPOD(タウンポッド)」と併せて、近未来におけるモビリティのあるべき姿を提案する。更に、今回が世界初披露となる「NV350キャラバン」(参考出品車)も出展する。

NV350キャラバンのエクステリアデザインは、4ナンバー小型商用車サイズの制約がある中で、荷室スペースを最大限に確保した新しいレイアウトと大きく延長したホイールベースにより、安定感のある機能的なプロポーションを実現。全体的にはボクシーなフォルムながら、フロント部やコーナー部を大きくラウンドさせ、さらに極力、大きな面構成のデザインを採用することで、クリーンかつモダンなエクステリアデザインを目指した。フロントには立体的で存在感のあるアングルドストラットグリルを採用。LEDポジショニンランプを内蔵したシャープなキセノンヘッドランプと合わせて、個性的な顔つきを演出している。大きくラウンドしたフロントパネルのキャラクターラインは、フロントドアのウェストラインにつなげることで、ダイナミックな動きを表現。前後のホイールオープニング部のキャラクターラインはサイドビューに動きを与え、ラインの下側には豊かな面を設け、ホイール周りの力強さを表現している。また、サイドウインドウの上部にあったドリップチャンネルをなくし、すっきりとしたサイドビューを表現した。大きく、機能的なバックドアを持つリヤビューではキラキラ感のあるリヤコンビネーションランプが特徴的。ここから始まるユニークなバックドアのキャラクターラインはシャープさと安定感をリヤビューに与えている。ボディカラーは深みがあり、そのフォルムをシャープに表現し、さらに重厚で上質なイメージを与えるタイガーアイブラウンを、NV350 キャラバン用に新しく開発した。

NV350-001.jpg

NV350-002.jpg

またインストルメントパネルは、2段構成で上部をブラック、下部をグレーにした2トーンカラーコーディネーションを採用。限られた運転空間に、横方向への広がり感を与えている。シートデザインも同じコーディネーションとし、メイン材には立体的で機能感のあるパターンの織物を、サイド材にはソフトで上質な無地のスウェード調トリコット材を配して、スポーティなデザインにまとめている。見やすさと精度感あるグラフィックデザインのメーターはエンジンスタートによりブルー&ホワイトカラーに浮かび上がる演出。ステアリングやシフトノブ、メーター、空調ダイヤルやベンチレーション部に明るいシルバー色やメッキ色を配して、機能的な運転空間に上質感を与えている。

NV350-004.jpg

NV350 キャラバンは、従来の商用車にはない数多くの装備を採用。商用車初となるプッシュエンジンスターターにより、エンジンスタートをワンプッシュで行なうことが出来る。さらに、インテリジェントキーの採用により、キーを取り出さずにドアのロック、アンロックが可能となり、荷物で両手がふさがっている際にも重宝する。シフトレバーをインストに配し、パーキングブレーキを足踏み式にすることで、ゆとりあるキャビンスペースも実現。この他、メーターパネル中央には車両情報ディスプレイを装備した。各種情報を見やすく表示することに加え、リヤカメラを追加するだけで、車両情報ディスプレイはバックビューモニターとしても使える。
荷室空間は、その広さだけではなく、目的に合わせてフレキシブルに使えるよう開発。リヤシートは5:5左右分割可倒式を採用。片側のリヤシートを折りたたむことで、3メートル超の長尺物を収納しても、リアシートに1名の乗車が可能。また荷室側面にはユーティリティナットが備えられており、収納棚や工具等を簡単に固定することが出来る。NV350 キャラバンの荷室空間は、オーナーのアイデアに確実に応え、斬新な使い方の可能性を広げるもので、。
その一例として、今回の東京モーターショーではフィッシングカヌーバージョンを展示する。なおNV350キャラバンは、2012年夏、日本で発売する予定。

NV350-005.jpg

 

NV350-003.jpg

最新号

【特集】進化の極みへ ボルボFH2025年モデル フルロードvol.58 本日(9/10)発売!!

【特集】進化の極みへ ボルボFH2025年モデル フルロードvol.58 本日(9/10)発売!!

自動車雑誌ナンバーワンの「ベストカー」が自信をもってお送りする本格派のトラックマガジン!! 今号では…