いすゞエルフ半導体不足に泣く! 18年間連続トップシェアの座を日野デュトロに奪われる!!

もうあのコピーは使えない

 22年度の新車COE小型トラックがどのような販売実績を示していくか、というか「エルフ」の供給がいつ正常化するかは、ひとえに半導体の調達状況しだいというところ。

 世界的な半導体供給の見通しは、夏以降に回復していくのでは? という説もあれば、2024年まで不足が続くのでは? という説もありますが、それだけ誰にもハッキリと見通せられないということです。

新車販売台数でトップとなった日野デュトロ
新車販売台数でトップとなった日野デュトロ

 また、エンジン認証不正問題で揺れる日野ですが、「デュトロ」「ダイナ」は不正が行なわれていないので、いままでと変わらず生産・販売が行なえるモデルとなっています。

 半導体の調達が今後も継続できるのであれば、2年連続首位となる可能性もあり、日野の屋台骨を支えるためにも、その販売にはいっそう力が入るでしょう。

 いっぽう、「エルフ」にはもう一つ大きな影響があります。それは「○年連続No.1」という定番の広告コピーを、しばらく使えなくなってしまったことです。

 半導体不足を引き起こした新型コロナ禍は、巡りめぐって自動車の広告文化にも影響を及ぼしたわけです。もしも「エルフ」に意思があれば、誇るべきタイトルをコロナウイルスが奪いさったと思っているかもしれません。

【画像ギャラリー】エルフ、デュトロ、キャンター、実用での小型トラックナンバーワンはどれだ!?(6枚)画像ギャラリー

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。