もうあのコピーは使えない
22年度の新車COE小型トラックがどのような販売実績を示していくか、というか「エルフ」の供給がいつ正常化するかは、ひとえに半導体の調達状況しだいというところ。
世界的な半導体供給の見通しは、夏以降に回復していくのでは? という説もあれば、2024年まで不足が続くのでは? という説もありますが、それだけ誰にもハッキリと見通せられないということです。
また、エンジン認証不正問題で揺れる日野ですが、「デュトロ」「ダイナ」は不正が行なわれていないので、いままでと変わらず生産・販売が行なえるモデルとなっています。
半導体の調達が今後も継続できるのであれば、2年連続首位となる可能性もあり、日野の屋台骨を支えるためにも、その販売にはいっそう力が入るでしょう。
いっぽう、「エルフ」にはもう一つ大きな影響があります。それは「○年連続No.1」という定番の広告コピーを、しばらく使えなくなってしまったことです。
半導体不足を引き起こした新型コロナ禍は、巡りめぐって自動車の広告文化にも影響を及ぼしたわけです。もしも「エルフ」に意思があれば、誇るべきタイトルをコロナウイルスが奪いさったと思っているかもしれません。
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