日本で一番売れている大型トラックとして知られる、いすゞのフラッグシップモデル「ギガ」。2025年10月に発売された通称「25型」は、2023年9月に発売された「23型」のハード面を継承しながら2015年10月のフルモデルチェンジ以来初のフェイスリフトを敢行。併せて安全装備も拡充したのが特徴だ。
そんな25型ギガに、いすゞプレミアムクラブで試乗する機会を得たのでインプレッションをお届けしよう!
文/三浦隆由(フルロード編集部)、写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
※2026年3月発売「フルロード」VOL60より
25型ギガの土台となる23型ギガの改良内容とは?
まずは25型ギガの土台となる23型の改良内容をおさらいしておこう。
23型では、9.8L直6の6UZ1型ディーゼルエンジンの燃焼設計を見直し、圧縮比を17.0から18.2にアップ。併せてピストン全体と燃焼室形状を変更し、燃料噴射インジェクタとサプライポンプ、可変容量ターボを一新するなどして燃費性能・環境性能を向上したのがポイントだ。
エンジンバリエーションは360PS/1800rpmと160kgm/900-1600rpmを発揮する「6UZ1-TCC」型、380PS/1800rpmと185kgm/1000-1200rpmを発揮する「6UZ1-TCS」型、400PS/1800rpmと185kgm/1000-1200rpmを発揮する「6UZ1-TCH」型の3機種である。
12段AMT「スムーサーGx」は自動クラッチ機構の設計を全面的に改ね、クリープ機能を実装し、変速性能も大幅にアップ。これにともなって前々モデルの20型まで装備していた微速走行用クラッチペダルがなくなり、完全2ペダルを実現している。
運転席シートは「新高機能シート」を標準装備。これは20型で好評を博したドイツのイスリングハウゼン製「高機能シート」を進化させたもので、日本人の体格に合う形状とし、シートの調整幅も拡大したものだ。
初のフェイスリフトを実施した25型ギガの特徴
ギガは2015年10月のフルモデルチェンジを機に、車両が提供する5つの価値(省燃費、安全性、快適性、積載性、安定稼働)にちなんで「ファイブスターギガ」を名乗る。
今回の25型は、そのファイブスターギガで初のフェイスリフトを実施したのが最大のポイント。「ジ・アルティメイト」をテーマとしたスタイリングは、従来と同じキャブプラットホームを用いながらフラッグシップモデルとしての存在感を改めて構築したものという。
大面積の楯型フロントグリルに、いすゞの新ブランドアイディンティティ「ワールドクロスフロー」を表す2本の太いバーをあしらったデザインは、誰もが車格とブランドを感じとれる秀逸なもの。
クルマの表情を左右するヘッドランプは、灯体モジュール自体は中型モデル「フォワード」のGVW20/22トン級(FV系)と共通だが、グレーメタリックのベゼルなどにより大型らしい力強さや迫力をもたらしている。
安全装備ではホイールナットの緩みを後輪の挙動から検知し、ドライバーに知らせる「車輪脱落予兆検知システム」を搭載した点に注目。ADAS機能も「対歩行者プリクラッシュブレーキ(右左折時)」「左折巻き込みブレーキ」「LKA側方衝突抑制」を新たに装備するなど拡充している。


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