並みいるモンスターマシンを相手に孤軍奮闘する日野チームスガワラだが、ダカールラリーも4日目となり、チームは持ち前の底力を発揮し始めたようだ。
難関の砂丘ステージもノートラブルでクリア。着実にポジションアップを果たしている。
文/フルロード編集部・日野自動車 写真/日野自動車・ASO
【画像ギャラリー】日野チームスガワラも底力を発揮。じわじわと順位を上げ始めた!(9枚)画像ギャラリー悪天候によりビバーク地・コースが変更
4日の行程はアル・カイシュマ~アル・カイシュマ。ループ状のコースで255.31kmのSS(競技区間)が行なわれ、競技用のハイブリッドシステムを搭載した日野チームスガワラのHINO600シリーズはトラック部門総合22位でゴール。この日までの累積順位を一つ上げて総合22位とした。
この日のSSは当初アル・アルタウィヤからアル・カイシュマに向かうルートで行なわれる予定だった。ところが悪天候でアル・アルタウィヤのビバーク地が水没。3日のビバーク地がアル・カイシュマに変更された。
これに伴って4日は元のSS(競技区間)の後半部分を使い、アル・カイシュマにゴールするループコースで行なわれた。
具体的にはアル・カイシュマのビバークから214.33kmのリエゾン(移動区間)で元のSSの113㎞地点に向かい、そこをスタート地点として競技を実施。
路面は前日と同じく砂地の高速ピスト(未舗装路)を走りながら砂丘を越えて行く。とりわけ168㎞地点から始まる高く大きな砂丘地帯がこの日の難関となった。
高く大きな砂丘をノートラブルでクリア
HINO600シリーズの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はこのSSを慎重にアタック。
フローティングマウントのキャパシタケースが走行中に動いて車体の挙動に影響を及ぼすため、細心の注意を払いながら砂丘越えに挑み、無事スタート時の25番手から22位にまで順位を上げてゴールした。
それ以外はSS中はトラブルなく推移。この結果により総合順位も22位に浮上した。5日は今大会最長465㎞のSSに臨み、終了後は首都リヤドに到着する。