競技がキャンセルされ移動区間でサルタに到着
15日未明にサルタに到着した日野レンジャー 終盤戦に向けて気合が入る
トゥピザのビバークが降雨の影響で閉鎖され15日の競技はキャンセルとなった。14日にマラソン行程2日目のステージをノートラブルで終えた日野チームスガワラの日野レンジャー2号車(菅原照仁/高橋貢組)は小休止と点検整備のあと、早々にトゥピザを出発、ボリビア/アルゼンチン国境を越えて午前2時過ぎにはサルタに到着した。
14日の競技区間(SS)は最大標高4500mの山中で草の茂った砂地のオフロードを延々と走るもの。降雨の影響で水たまりや泥沼を通過する場所も少なくなかった。しかしトゥピザのビバーク付近の道路上にチームが設営した簡易整備場でメカニックが点検を行なったところ、日野レンジャーに目立った不具合は見つからず、チームは早めにサルタへ移動することを決断した。
市内の展示会場を用いたサルタのビバークにスペースを確保した日野チームは、午前中からメカニックたちがフロントリーフなど予定されていた交換部品の取り換え作業を実施。選手はビバークでリフレッシュし、日野チームは終盤戦に向けて体制を整えた。
明日から始まる終盤のアルゼンチンステージには、アンデス山麓の山岳路やフィアンバラ周辺の灼熱の砂漠地帯など難易度の高い行程が続くと予想されている。16日はサルタ~ベレン間で前後2パートに分かれたSSが372㎞にわたって行なわれる。
菅原照仁/現在の順位は以前のように相手のミスやラッキーではなく、余裕を持って戦って得られたもの。それだけ車両が進化したのだと思います。明日からの終盤戦は難易度の高い砂のステージが続き、ナビゲーションも難しくなる。車両の負荷が高い分トラブルも起きやすいので要注意ですが、我々にとってはチャンスだと考えています。
丸田大悟/各車別々の移動でサルタに来て、やっとチームの全員が揃った感じです。予想しないことが次々と起こりますが、ダカールを楽しみたい。アシスタンスカーの運転を最後までしっかり務めます。
佐藤雅樹/運転を担当しているキャンピングカーは当初から冷却系に問題があり、水を補給しながらここまで走ってきました。大変なこともありますが、チームが無事コルドバにゴールするまで一緒に頑張ります。
キャンピングカーの室内で休息を取る菅原照仁
アシスタンストラック HINO700 Series ZS
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