累積順位6位/排気量10リットル未満クラス首位で前半戦を終了
2号車:菅原照仁/高橋貢組
10日の競技中、先行車に進路を塞がれた25分間のロスタイムが勘案され、菅原照仁/高橋貢組日野レンジャー2号車のSS順位は12位から10位に繰り上がった。これによる累積順位の変動はない。
この日は前半戦の最終日。ペルーのアレキパから国境を越えて第2の通過国ボリビアに向かう。途中、今大会初の標高4000m級の高地を舞台に312㎞の競技が行われ、日野レンジャー2号車は総合16位でゴールした。
アレキパからボリビアの首都ラパスに向かうルートはチチカカ湖の南側を通る山岳ルート。132㎞の移動区間(リエゾン)のあとペルー側最後の競技区間(SS)が118㎞行なわれ、そこから238㎞のニュートラルゾーンの途中で国境を通過する。その後ボリビア側で194㎞のSSを行い最後は76㎞のリエゾンでラパスのビバークに至る全行程758㎞の長丁場だ。ペルー側のSSは標高4500m地点からはじまり、最高は4700mに到達。その後もボリビア側のゴールまで3800m以上の高地が続く。前日まで海岸付近路面は殆どが堅い土か岩場で、降雨のため一部には泥沼も。非常に滑りやすい箇所もあり、気の抜けない行程だった。
日野チームスガワラの日野レンジャーはこの長丁場を粛々と走行。堅い路面ではパンクに注意し、ナビゲーションもミスなく総合16位でゴールした。この結果により累積順位は総合6位となったが、排気量10リットル未満クラス首位のポジションは変わらない。
明日12日はラパスで中間休息日を迎える。日野レンジャーの到着は午後10時過ぎとなったがビバークで待機していたメカニックたちは連日徹夜の疲れも見せず競技車両を徹底的にリフレッシュするべく早速作業に取り掛かった。
菅原照仁/今日から標高の高いところでのSSとなりましたが、運転中は酸素発生器を使っているので全く問題ありません。前半戦を終えた時点のポジションは予定通り。これからは山道が続くので一層車体にケアして走ります。
高橋貢/昨日までの砂丘に比べればナビゲーションはシンプル。照仁さんのスピードに合わせてしっかりロードブックを読み上げることに集中しました。速さには大分慣れてきたつもりです。
ラパスのビバークに到着した日野レンジャー2号車をメカニックたちが迎える
酸素発生器を使って高地ステージに臨んだ菅原照仁
長かったステージを振り返る高橋貢
車両の状況を菅原照仁から聞くメカニックたち
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