ダカールラリー2015 日野チームスガワラの戦い「第2ステージ」

ダカールラリー2015 日野チームスガワラの戦い「第2ステージ」
ロングSSで本格的な競技に突入
20150106_1.jpg
2台揃ってサン・フアンのビバークに到着した日野レンジャー
 4日、ヴィラ・カルロス・パスへの最初のSSをトラック部門総合23位(排気量10リットル未満クラス1位)で終えた日野チームスガワラの日野レンジャー2号車菅原照仁/杉浦博之組は、ビバークに午後9時半ごろ到着、同じく総合30位とクラス2位で続いた1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も10時前には無事にゴールした。通常追い越しの難しい区間の多い序盤戦の競技スタートは4輪部門の参加車が全車出発してからトラック部門となるためいきおいスタート時間が遅く、到着も夜半近くになることもしばしば。9日イキケへの行程からは四輪とトラックを混合したスタート順になるので、それまでの辛抱だ。 
5日の行程はアルゼンチンのヴィラ・カルロス・パスからサン・フアン。途中331㎞のSSが設定された。序盤は2000m級の山越えでその後は比較的フラットだが後半に入るとフェシュフェシュも登場。4日のSSが農道を行く比較的難易度の低いルートだったのに対し、南米のダカールラリーらしい難しさが少しずつ現れて本格的な競技のスタートを感じさせた。 
2台の日野レンジャーは引き続き落ち着いてこのSSをアタック。しかし2号車は途中でラジエターが飛石で破損したためペースダウン。後から追いついてきた1号車の積んでいた予備の水も含めて冷却水を補給しながら総合43位・排気量10リットル未満クラス3位の成績で走り切った。また2号車をフォローした1号車も総合42位・クラス2位でゴール。この結果によりこの日までの累積順位は1号車が総合37位・クラス2位、2号車が総合38位・クラス3位となった。クラス1位のP・マルコ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)は総合31位で1号車とのタイム差は30分46秒。まだまだ挽回は可能な範囲である。SS終了後に破損箇所の応急措置をした2号車は、1号車とともに289㎞の移動区間でサン・フアンのビバークへ。午後10時過ぎに到着し、待機していたメカニックによる修理~点検を受けた。 
6日は前半戦のアルゼンチン最終ステージがサン・フアン~チレシト間で行なわれる。 
チームメンバーのコメント
 
菅原義正/足が良くなった今年のクルマはすごく速い。今日のSSは深い崖があり、そこは怖いのでペースを落としました。 
若林葉子/初日に比べて道が荒れてきました。3人乗りの中央スペースは狭いですが、乗り心地が良いので気になりません。いろいろな風景が見られるのは私にとってラリーの醍醐味の一つです。 
羽村勝美/3人乗車のナビゲーションは予定通り順調。でも難しいところが出てくるのはこれからです。 
菅原照仁/クルマは全然良いです。前回までは追い越された競合車に抜かれにくいし、抜かれても見えなくならない感じです。今日のトラブルは残念ですが、これなら挽回出来ると思います。 
杉浦博之/SSを100㎞くらい行ったところで冷却水量の警報が鳴り、停まったら漏れていました。オーバーヒートはさせていないはずです。1号車に助けてもらって良かったです。 
菅原瞬介/昨晩はとくに作業が多かったわけではありませんが、朝まで掛かりました。自分としては順調にスタートした感じです。 
福野広弥/作業中はあっという間。終わったら朝の7時でした。移動する車両のエアコンが壊れてちょっと暑さにやられましたが、元気です。 
林博永/工場に比べて仕事がやりにくいのは事実ですが、とにかく時間の経つのが早いです。ビバーク地は想像以上のスケールで圧倒されています。 
 
フォトギャラリー  
20150106_2.jpg
1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組  
20150106_3.jpg
2号車菅原照仁/杉浦博之組  
20150106_4.jpg
トラブルの対応を検討するスタッフ  
20150106_5.jpg
日野レンジャーの到着を待つ日野チームのビバーク  
 
 ● ルートマップ 
420150101_routemap.jpg

最新号

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

【解説&試乗】日野プロフィア2024年モデル フルロードvol.55 本日(12/10)発売!!

今号では、昨年2月中旬から出荷を再開した日野プロフィアの2024年モデルに試乗。燃費性能と安全性能もアップし、新設計AMTで走りも別モノに進化した新モデルの実力に迫ります。また、「だれでもトラック」いすゞエルフミオEVの公道試乗を実施。AT限定普通免許で運転できるEVトラックの魅力をお伝えします。大好評の「働くクルマの大図鑑」は、飲み物を運ぶその究極のカタチ「ボトルカー」を特集しました。ボトルカーの構造から製造工場のレポート、知られざる歴史、さらにはeキャンターのボトルカーの試乗レポートまで盛りだくさんの内容になっています。