ちょっと分かりにくいかもしれないので、最初に整理してお伝えすると、ダイムラー・トラック部門は今後とも拡大が見込まれるアジア・アフリカ地域に戦略車を投入する、そのクルマは、インド・チェンナイのDICV社で間もなく生産されるFUSOブランドのトラックである……ということのようです。以下、三菱ふそうのプレスリリースから……。
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、ダイムラー・トラック部門として「アジアビジネスモデル」を策定するとともに、アジア・アフリカ地域での販売拡大を行なうべく、同市場向け戦略車を投入することを発表した。
ダイムラー・トラック部門において、拡大が見込まれるアジア・アフリカ地域に対し、「アジアビジネスモデル」を成長戦略として新たに策定。この戦略は、ダイムラー商用車部門としての中期ビジョンである「DT#1(Daimler Trucks No.1)」に基づくもの。
この戦略の中で、MFTBCおよびインド・チェンナイにあるDaimler India Commercial Vehicles Private Limited (DICV社)の二つの拠点が中心となり、ダイムラー・トラック部門として開発したプラットフォームに基づき、FUSOブランドの新しいアジア・アフリカ向け戦略車を、2013年第2四半期までに投入する。この車両はアジア・アフリカ地域において、価格競争が強い市場に対して投入を行なうが、商品の概要・投入市場等、詳細については、後日発表の予定である。
「アジアビジネスモデル」はMFTBCおよびDICVが、強いリーダーシップを持つアジア・アフリカ地域において、更に販売を強化する戦略とななる。なお、ダイムラー・トラック部門として、全世界の商用車販売を2015年までに50万台以上、2020年には70万台以上を計画している。
MFTBC代表取締役社長・CEOで、ダイムラー・トラックアジア代表のアルバート・キルヒマンは、「アジアビジネスモデルは当社の事業を次のステップに進める役割を担っています。この戦略に基づき、アジア・アフリカ地域の新たなお客様に対して、新しい製品と最良のサービスを提供していきます。MFTBCとDICVの連携により、競合他社よりも一歩先に進むことが可能となります」と述べている。
また、DICV社取締役社長・CEOのマーク・リストセラは、「品質の高いインド製のトラックである”バーラト・ベンツ”ブランドのトラック販売が、販売開始3カ月間で1000台を達成することが出来ました。DICVのチェンナイにある最新鋭の工場において、間もなく、アジア・アフリカ地域向けのFUSOの車両がインド市場向けの”バーラト・ベンツ”ブランドの車両と同じラインで生産を開始します」と述べている。
さらにMFTBC取締役副社長・セールス・アフターセールス本部長のカイ・ウーヴェ・ザイデンフースは、「MFTBCとDICVの協業により、更なる成長と効率化を図ることが出来ます。拡大したFUSOの最新鋭で経済的な製品ラインナップにより、お客様のニーズを新たなレベルで対応することが可能となります」と述べている。
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