日野チームスガワラ、ダカールラリーレポート №18
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レポート
最後の難所をしっかりクリア
18日は、チリのコピアポ~セレナ間で実質的な最終となる競技を行なった。SS距離は441㎞だが、途中に舗装路を行く61㎞のニュートラルゾーンがあり、これを境とする前半部分はコピアポ周辺の砂丘群、後半は海岸寄りの丘陵が舞台となる。翌19日も346㎞の競技が予定されているが、3分の2以上を舗装路のニュートラルゾーンが占め、実質の競技区間は前半111㎞+後半数kmのみ。路面も差がつきにくいグラベル路だけに、競争による順位変動はむずかしそうだ。
2台の日野レンジャー(輸出名 HINO500SERIES)でトラック部門に参戦している日野チームスガワラは、この日も堅実な走行を見せた。2号車菅原照仁/杉浦博之組は、SSスタート直後の標高2800mまで上がる丘越えを難なくこなし、チェックポイント(CP)1を25番手でパス。その後砂丘地帯を無難にこなして前半部分を30番手で終了した。その後後半部分も着実に走り切った結果、総合28位・排気量10リットル未満2位でゴール。この日までの累計順位は総合19位とやや後退する結果となったが、排気量10リットル未満クラストップのリードは堅持している。
また、1号車菅原義正/羽村勝美組もベテランらしい落ち着いた走りで健闘。電子制御化されたエンジンの優れたトルク特性によって砂丘でのギアのつながりも良く、ノースタックでアタカマ砂漠の難関をクリアした。SSを総合39位・クラス5位で終了した1号車の累計順位は総合30位・クラス3位に浮上した。
この日はSSスタートが午後1時頃と遅く、終了後にも204㎞の移動区間があるため、ラ・セレナへの到着は遅れており、現地時間9時30分時点では2台とも未着。ビバークでは最後の点検整備を行なうべく、日野メカニックたちが待機している。19日はいよいよサンチャゴへ到着する。
★フォトギャラリー
ラ・セレナのビバークで選手の到着を待つ日野プロフィア
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