日野チームスガワラ、ダカールラリーレポート №11
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レポート
アンデスを越えて、いよいよアルゼンチンへ
ダカールラリー2013は11日、アンデス山脈を越えてアルゼンチンへ入国した。この日の行程は、まずチリのカラマ海岸沿いのビバークから417㎞の移動区間(リエゾン)でアンデスへ。途中標高4975m地点を越えてアルゼンチン国境を通過した。競技区間はアルゼンチン側に設定された218㎞で路面の堅いピストが中心。その後116㎞の移動区間でサルタ市内のコンベンションセンターに設けられたビバークにするという長丁場となった。
10日の競技を終えて、トラック部門の累積順位で総合20位につけた日野チームスガワラの2号車菅原照仁/杉浦博之組は、この日のSSを手堅くクリア。総合20位・排気量10リットル未満クラス1位でゴールし、累積順位は総合18位に浮上した。クラス順位は依然トップで、2位のJ・エルフリンク組(メルセデス・ベンツ・アクサー)とのタイム差はすでに3時間24分06秒と大きく広がっている。
一方、10日のSS中に不慮の接触を喫した1号車菅原義正/羽村勝美組は、日野メカニックたちによってリアボディを修復されて出走。しかし、標高3000mを超える高地でのSSでは水温上昇傾向が強くなり、アクセルを大きく踏み込めない状況に……。このため我慢の走りで総合49位・クラス7位でSSを終えた。この結果、累積順位は総合29位・クラス5位となった。
12日はいよいよ前半戦の最終日、アルゼンチンのサルタ~トゥクマン間で471㎞の競技が行なわれる予定だが、夜半から降り出した雨の影響で、競技の短縮、あるいはキャンセルが検討されている模様だ。
★チームメンバーのコメント
菅原義正/リエゾンのときから標高が高くなるにつれて水温が上がってしまい、SSの中は全開で走れない状況でした。まあ、埃も酷くて危ないSSでしたね。
羽村勝美/オーバーヒートさせないようにずっと水温計に気をつけながらの走行でした。コースは基本的にピストで追い越しがむずかしく、差はつきにくかったと思います。
菅原照仁/後方から追い上げてきたトラックに抜かれましたが、終盤の道幅が狭くなるところで追いついてしまいました。差のつきようのないコースですね。標高の高さによる息苦しさはありましたが、SSは2時間ほどなので我慢できました。
杉浦博之/標高の高いところは弱いので薬を飲んでSSに臨んだら、ナビゲーションに支障は出なかったのでほっとしました。頭は痛かったですが。
★フォトギャラリー
SSを終えてほっと一息吐く菅原義正
快調にサルタに到着した2号車
サルタのビバークに到着した日野レンジャー
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