日野チームスガワラ、ダカールラリーレポート №9

日野チームスガワラ、ダカールラリーレポート №9

今大会初のアタカマ砂漠ステージを順調にクリア

ラリーは10日、チリのアリカ~カラマ間で今大会初のアタカマ砂漠を舞台にした競技を行なった。イキケまで291㎞の移動区間(リエゾン)で南下したあと、455㎞のSSがスタート。前後2パートに分かれ、途中229㎞地点から326㎞までは舗装路を移動するニュートラルゾーンでつなぐ構成だ。路面は砂丘もあるが乾燥したパウダー状の土「フェシュフェシュ」がふんだんに登場。トラックには辛い堅い路面のガタガタ道と埃のひどい我慢のステージとなった。終盤には標高3000m地点を通過し、SS終了後22㎞の移動区間で到着するカラマのビバークも周囲を山に囲まれた標高2200mの高地にある。
2台の日野レンジャーで参戦している日野チームスガワラは、このSSに落ち着いて臨んだ。アリカのビバークでサスペンションセッティングの調整を行なった2号車菅原照仁/杉浦博之組は、25番手スタートからチェックポイント(CP)1までに15位に浮上。そのまま順調に総合18位・排気量10リットル未満クラス1位でゴール。この日までの累積順位を総合20位とし、同クラス首位のリードをさらに拡大した。
一方、豊かな経験を活かして砂丘ステージで卓越したパフォーマンスを発揮する菅原義正/羽村勝美組の1号車は、途中ほかのトラックと接触してリアボディを一部破損したが、車両の機能には問題なく競技を継続。午後10時時点でビバークには未着で順位も不明だが、SSは終了し、移動区間をカラマのビバークに向かって走行を続けている模様だ。
11日はアンデス山脈を越えてアルゼンチンのサルタへ。途中移動区間で4975m地点を通過する。その後アルゼンチン領内でSSを行なう、長い一日となりそうだ。

チームメンバーのコメント

菅原照仁/今日はセッティングの変更が成功して気持ちよく走れました。枯れ川の底を行くのが4割、ピストが6割。序盤にはわりと難しい砂丘もありましたね。後半は思ったよりハイスピードでした。

杉浦博之/埃が酷いのと、枯れ川の中の枝道が分かりにくかったので苦労しましたが、ミスコースもほとんどなく順調にゴール出来ました。終盤に標高3000mを通過しましたが、高山病は大丈夫でした。

フォトギャラリー

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1号車の到着を待つ日野チームスガワラのビバーク

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順調にSSを終えた杉浦博之

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カラマのビバークに到着した菅原照仁

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