はじめに (2011/08/29)
8月22日からGATS(The Great American Trucking Show)のリポートのために、テキサス州の暑い暑いダラスに行ってました。6年ほど前、プロのエイティーン・ホイーラー、それもOTR(Over The Road= 長距離トラッカー)ドライバーとしてスタートしたのが、この町ダラス。思い出深い町です。毎日毎日ひたすらに走るのが仕事のOTRドライバーですが、つくづくよい仕事にめぐり合えたと思いながら、今日も走っています。
何がいいかって、とにかく自由な世界であることです。衛星経由で来る仕事のアサインメント通りにお客様のところに荷物を取りに行き、指定の時間に荷物を届けている限り、誰からも文句を言われることはありません。毎日毎日走ること以外は、24時間すべてが自分の自由の時間です。その走ることも、毎回行くところが違いますし、全米をめぐりますから、毎日がバケーションのような仕事です。もちろん、どんなプラスのことにも必ずマイナスな面があるもので、OTRの仕事が誰にでも向いているというものでもないでしょう。自分の人生の中でも、子供たちが小さかった頃はできなかったと思いますし、また家族が一人でも病気がちであったり、もちろん自分自身が健康でなければできない仕事です。
そうした自分の日々のこと思うことを、多くの方々に読んでいただけるようにと、この場を与えてくれたフルロードとキャップに、そして読者の方々に心より感謝いたします。
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US OTR 百景のはじめに、6年ほど前にブログ開設の折に書いた紹介文からお楽しみください。
映画「コンボーイ」でおなじみのアメリカの大型トラックは、車輪が全部で18個あるのでエイティーン・ホイーラーのニックネームで親しまれています。
牽引する前の部分がトラクタ、荷物を積む連結した後ろがトレーラ。ですから、トラクタ・トレーラ、あるはビッグ・リグとも呼ばれ、全長が30メートル弱。荷物を満載にすると総重量36トン、430馬力のディーゼルエンジンで走ります。
生まれは日本ですが、パイロットの免許を取りたくて21歳でアメリカにやって来て、免許取得後パイロットもしていましたが、どちらかというとラスベガスを中心にしたツアーの仕事が長く、グランドキャニオンの案内だけでも優に2000回を超えています。
20年ほど前に大統領選挙に一票を投じたくてアメリカ国籍も取得、アメリカ在住も35年を過ぎた今日では、自分は日本語の上手なアメリカ人と自分自身でもつくづく思います。
そんなエイティーン・ホイーラーでアメリカ中を走りまわるアメリカン・トラック野郎が、走りながら思うアメリカのこと、日本のことなどを書きとめておこうと思い、このブログを開設しました、いっときのエンターテイメントになればと願い……。
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アメリカン・トラック野郎 タイユーは走る
http://blogs.yahoo.co.jp/taiyuusa