帰ってきた海コン運ちゃんの現場報告

2011年9月12日 / 寄稿・連載

初めての「台切」に感動

普通の運転手さんなら「いやー、トラックが入っちゃうと、他のお客さんが入れなくなっちゃうんで、申し訳ないっす」なんて言うと、「あー、そーなんだ」って感じで引き下がって別なスタンドに行ってくれたんですけど、その海コン運転手さんはちょっと違ったんですよねぇ。
「ずーっとバックするからさぁ、ちょっとうしろ見ててよ」とか言うんですよ。自分としては、運転手さんが何をしようと思って、そーゆーことを言ってるのか、全く意味が分からなかったんですけど、「まぁいっか」とか思いながら、片側2車線の道で直線バックしてる海コンを「オーライ！オーライ！」なんて、誘導してたんですね。そしてスタンドからある程度までバックしたところで車が止まり、運転手さんが降りて来て、「ここで切っちゃうから」なんて言って、ヘッドとケツを切り離す、いわゆる「台切」を始めたんですよ。その頃ですね、「トレーラってやつは、前と後を切り離す事ができる」ってのは知ってましたが、生で切り離す姿を見るのは初めてでしたし、「台切」をする運転手さんの動きが早くて、あっと言う間に切り離しちゃうもんですから、何も知らなかった自分は「え!? えー！」って感じでしたよ。そして、台切ってヘッドだけになった運転手さんが一言、「短きゃ平気だろ（笑）」。