ヤマト運輸は2026年10月28日、東京都江東区東雲に新たに開設した「統合型ビジネスソリューション拠点」を報道陣に公開した。ヤマトグループ最大級の物流拠点で、最新設備の活用などで企業向けロジスティクス機能を拡充。法人ビジネスのさらなる拡大につなげる。
文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
ヤマトグループ最大級の物流拠点
今回公開された統合型ビジネスソリューション拠点は、大和ハウス工業が開発した大型マルチテナント型物流施設「DPL東京東雲」を一括借り上げしたもの。延床面積約12万平方メートルの地上6階建てで、東京都大田区の「羽田クロノゲート」に次ぐ、ヤマトグループ最大級の物流拠点となる。
すでに6月から順次稼働を開始しているが、フル稼働は来年4月からの予定。なお羽田クロノゲートとは機能上の差異はなく、立地に応じた相互補完および連携を行なうとしている。
統合型ビジネスソリューション拠点とは?
統合型ビジネスソリューション拠点は、全国のヤマトグループの物流拠点に届ける荷物を仕分けて輸配送を行なったり、宅配便の集配を行なう配送ターミナルの機能と、企業の商品の保管・梱包・流通加工などを行なう企業向け物流拠点の機能を一体化させた物流施設のこと。
2007年の横浜を皮切りに全国に整備が進んでおり、今回の施設で8カ所目。来年2月には福島にも開設される予定だ。
今回の施設は、1〜2階が全国仕分け&輸配送、2〜3階が宅配便の集配、4〜6階が物流拠点となっており、上層階に保管している企業の荷物をそのまま1階に送り、仕分けて出荷することが可能。これにより翌日配送の締切時間延長や、流通加工のリードタイム圧縮などが可能となり、企業の販売機会が最大化されるという。
設備面では、1〜2階の仕分けエリアには最新の仕分け機器を導入し、従来施設と比べ仕分け個数が約40%アップ。1時間あたりの仕分け能力はドライ品が2万2800個、クール品が1万400個。クール品は2階のクール室で仕分けるが、上層階にも冷凍冷蔵設備を設定可能としている。
4〜6階のロジスティクスエリアは天井高5.5m、床荷重1.5トン/平方メートルで、ワンフロアあたり32バースのトラック接車スペースを配置。なお、すでに満室という。
抜群の立地と充実の設備
統合型ビジネスソリューション拠点が入居するDPL東京東雲は首都高晴海線 豊洲ICから約1.5kmで都心へのアクセスが良いため、首都圏の店舗向け当日配送などにも最適。羽田空港や大井コンテナ埠頭にもクルマで約20分の距離で、輸出入商品の拠点としての活用も期待される。施設内には保税エリアも設けられる。
インフラ面では6フロア直結のダブルランプウェイ構造を採用し、大型トラック271台が同時接車可能。車道やランプウェイは完全密閉構造とし、騒音や夜間のライト漏れを遮断するなど近隣の住環境にも配慮。壁面はカーテンウォール採用で威圧感を低減し、低反射タイプの太陽光パネルも設置した。
1階には「ママスクエア」運営の事業所内託児所を整備し働き手の確保にも力を入れているほか、6階にはラウンジを設置。食堂や24時間営業の無人コンビニも設置している。
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