新普通免許では運転できません! でも試乗してわかった1.5tクラスの小型トラックに日野が参入する狙い

走りも軽快! 集配にちょうどいい1.5tクラス

キャブ高の低い超低床車は、乗り降りの多い街の集配にちょうどいい

 1.5t系の中でもキャブ高の低い超低床車への乗降は2t系よりも容易だ。室内はインパネやトリム、シート表皮などは基本的に共通で、車格感は2t系にほど近い。

 フロントピラーの角度は、現行のキャブオーバー小型トラックの中では寝ている方だが、断面形状の工夫によって運転席から見る方向では細く見え、死角は小さい。

 1.5t系の装備類は2t系よりもシンプル化されている。メータークラスターの液晶が2t系のカラー液晶から単色になり、操作用のステアリングスイッチも省略。排気ブレーキ非装着のためコラム左側レバーはワイパースイッチ専用だ。

スタンダードのシートはファブリック張り。ATのシフトレバーは操作しやすい場所にあるが、横方向の室内移動はやや不便に感じる
シンプルな集中液晶ディスプレイを備えた1.5t積みのメータークラスター

 いっぽう、6段ATの操作レバーには2t系にはない手動変速操作モードとシーケンシャルスイッチが備わる。これはATユニットの違いによる装備だろう。

 エンジンを始動させるとアイドリングの振動騒音が低いのが印象的。Dレンジに入れてブレーキペダルから足を離せばクリープトルクでスムーズに発進する。

 1.5t系に搭載されている1GD-FTV型エンジンは排気量2754ccの4気筒。トヨタが2015年に発表した主力ディーゼルで、同機はNOx低減用の後処理装置に尿素SCRを使う。

 このためデュトロの1.5t系も尿素SCRシステムを搭載する。2t系のN04C型エンジンは、軽油燃料を還元剤に用いた後処理装置HC-SCRでNOx低減を図っており、現時点ではアドブルー(尿素水溶液)の補充は不要だ。

2t積みには備わらないトルコン式ATの手動変速スイッチ付きのセレクター

 今回は空荷のため本来の動力性能は不詳だが、試乗中はATの的確な制御とともに落ち着いた回転数の中で望む出力がもたらされ、走りは快適。シーケンシャルスイッチを使いたくなることもなかった。

 デュトロ用の出力仕様は最高出力144PS/3400rpm、最大トルク30.6kgm/1200~3200rpmと、トラック用としてはやや高回転型である。積載時は相応に回して使うことになりそうだが、軽快な1.5t系にはちょうど良いのかも知れない。

1GD-FTV型2.8Lディーゼルエンジンを搭載したデュトロ1.5tは、低速トルクは太くないが、高回転までよく回るので望めば元気の良い走りも楽しめる
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