海コンドライバーからは「いい迷惑」!? 横浜港本牧BCでも「原則予約」のCONPASを試験運用

海コンドライバーからは「いい迷惑」!? 横浜港本牧BCでも「原則予約」のCONPASを試験運用

 京浜港の国際競争力強化と、海コントレーラのターミナル滞在時間短縮を目的に導入が進められている「CONPAS」について、常時運用を行なっている南本牧などに加えて、横浜港本牧BCでも試験運用が行なわれる。試験運用中、全ての車両は事前予約が必要となり、今回の結果を踏まえて次年度にも常時運用に移行する。

 コンテナ物流の効率化を目指したシステムだが、普段CONPASを使っていない海コンドライバーからは、「一般車は並ぶ時間が増えた。なぜ完全予約でやるのか?」と当惑する声も聞かれた。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/海コンドライバー・ヒロさん・フルロード編集部

横浜港本牧BCでも「完全予約」を試験運用

海コンドライバーからは「いい迷惑」!? 横浜港本牧BCでも「原則予約」のCONPASを試験運用
ゲートの並び

 国土交通省関東地方整備局は2026年2月18日、横浜港本牧BCコンテナターミナルにおける「CONPAS」(コンパス)試験運用の詳細を発表した。

 8月、11月に続く3回目の「原則予約」による実施で、3月2日から6日までの5日間、本牧BCコンテナターミナル(BC2ゲート)を利用する全ての車両・コンテナは予約が必要となる。

 国際貿易などに使われる国際海上コンテナ、いわゆる「海コン」は、コンテナ船に積み込まれて海を渡るが、陸上ではトレーラを使って運ばれている。船からトレーラ、トレーラから船へのコンテナの載せ替えのため、コンテナターミナルは非常に混雑する。

 海コンを運ぶトラックドライバーにとって、搬出入のための「並び」は数時間に及ぶことも珍しくない。

 混雑が深刻化するなか、情報通信技術の活用によりターミナル滞在時間を短縮し、コンテナ物流の効率化・生産性向上を図ることを目的に開発されたシステムがCONPASだ。

 その仕組みとしては、「搬出入予約」によりトレーラのゲート前待機時間を1割削減、「PSカードの活用」により受付時間を2割削減、「搬入情報の事前照合」によりゲート処理時間を6割削減、「車両接近情報・予約情報の活用」により15分程度の荷繰り準備時間を確保などとなっている。

 これまでに横浜港の南本牧ふ頭や東京港の大井ふ頭などで常時運用が始まっているが、試験運用の結果を踏まえ本牧でも次年度早期の常時運用実現を目指すという。

ドライバーからは「正直、迷惑」?

 混雑緩和を目指したCONPASだが、当のトラックドライバーからの評判は芳しくない。話を聞いた横浜港の海コンドライバーは次のように話している。

「本牧BCのCONPASの件、なんで完全予約でやるんだか意味がわからないです。いい迷惑ですよ。

 今、南本牧で日常的にCONPASをやっているんですが、(CONPAS利用車を)優先的にゲートにバンバン入れちゃうから、ウチの会社のような普段CONPASを使ってない会社は正直迷惑しています。

 自分ら一般の並びが全然吸い込まれず、以前より並ぶ時間が増えました。国交省のやりたい事はわかるんですが、何かもっと上手い方法はないのかと思ってますよ」。

 本牧BCでの試験運用中、CONPASで予約した時間以外は原則として搬出入ができなくなる。CONPASの利用には事前の手続きが必要で、陸運事業者はプラカードの発行を申請するとともに、利用する運転手・車両の情報をシステムに登録する。申請内容の確認には2週間程度を要するという。

 利用時は事前に予約を行なった上で(予約受付は来場予定日の3営業日前から)、PSカードとプラカードを持参する。ドライバーのPSカードを読み取って予約時間通りの来場か確認し、予約がない場合は搬出入できない。ゲートでの受付手続きは通常通りだ。

【画像ギャラリー】海コントレーラの「並び」(2枚)画像ギャラリー

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