品数2.5倍で冷凍冷蔵品もOK!! ヤマト運輸が新規導入した移動販売専用車の実力に迫る!!

品数2.5倍で冷凍冷蔵品もOK!! ヤマト運輸が新規導入した移動販売専用車の実力に迫る!!

 ヤマト運輸が北海道・奥尻島で運行している移動販売専用車がリニューアルされ、2023年8月28日に運行を開始した。従来車両より大型化され、冷蔵冷凍商品にも対応する移動販売専用車の実力に迫る。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/ヤマト運輸

新規導入された移動販売専用車の特徴とは?

新規導入された移動販売専用車
新規導入された移動販売専用車

 サツドラホールディングスのグループ会社であるサッポロドラッグストアーとヤマト運輸は、北海道・奥尻島に住む人々の生活や買い物環境を支えるため、2022年8月から移動販売専用車による出張販売の実証実験を行なっている。

 従来の移動販売専用車は宅配集配車両(トヨタ・クイックデリバリーバン)の荷台部分にゴンドラ(陳列棚)を取り付けたものだったが、今回、従来より大型で、冷蔵冷凍商品にも対応した移動販売専用車を新たに開発し、2023年8月28日に新規導入した。

 これにより、食品を中心とするより多くの商品を販売する環境を構築し、買い物困難者(人口減少や少子高齢化などを背景とする流通機能や交通網の弱体化などのさまざまな理由で、日常の買い物機会が充分に提供されない状況に置かれている人々のこと)に対する支援を拡充する。

 新たに導入された移動販売専用車は、いすゞ自動車製の小型トラック「エルフ」のNMS系GVW5トン級4輪駆動シャシーのハイキャブ仕様(TPG-NMS85AN)がベース。車両寸法は全長6440mm×全幅1980mm×全高2960mmとなっている。

 札幌ボデー工業製の荷台はFRP製で、左側面に引き戸ドアを装備。寸法は内法長4460mm×内法幅1850mm×内法高1825mmで、荷室空間の拡大により棚数がゴンドラ5本+冷凍庫1台+冷蔵庫2台に増加(旧車両はゴンドラ3本のみ)、品目数も従来型の約140品目から約350品目に増加したという。

 移動販売専用車は、月曜〜金曜日は奥尻島内の各所を巡回しながら移動販売を行ない、土曜〜日曜日はヤマト運輸の奥尻営業所前に停車して販売を行なう。営業時間はいずれも9時〜17時。

 旧車両は今後再び集配に活用する予定だが、具体的な時期は未定。それまでの期間は移動販売専用車の予備車として使用する予定という。

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