性能ヨシ! 安全性ヨシ! 沖縄で活躍するトルコンAT搭載日野レンジャーに注目!

 中大型商用車向けオートマチックトランスミッション(AT)の世界最大手メーカーであるアリソントランスミッション社の日本法人であるアリソンジャパンはこのほど、同社製ATを搭載する中型ミキサー車が沖縄で多数導入され、輸送効率アップなどに貢献していることを紹介した。

 沖縄県の生コン製造会社、山正物産が導入したのはアリソン社製6速トルコンAT「アリソン3500」シリーズを搭載する日野レンジャーGKミキサーで、代替を機に保有車両の1/3を同車両に一新。

 当初は小排気量エンジンのトルク不足などが懸念されたが、大型車と同等以上の走行性能を実現するほか、登坂性能も問題なく、またイージードライブ化で若手ドライバーの採用にも寄与することから、今後さらなる導入も検討しているという。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/アリソンジャパン

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山正物産が導入したアリソンAT搭載の日野レンジャーGKミキサーとは?

アリソン3500搭載日野レンジャーGKミキサー

 中大型商用車向けオートマチックトランスミッション(AT)の世界最大手、アリソントランスミッション社製6速AT「アリソン3500」が標準搭載された日野レンジャーGKミキサーが、沖縄県の生コン製造会社、山正物産に多数採用され、輸送効率アップなどに大きく寄与しているという。

 日野レンジャーGKミキサーは、車両総重量(GVW)20t級の中型ミキサー車として、軽量でコンパクトな低床シャシーに容量8.9リューベのドラムを搭載。中型車ベースのためエンジン出力は小さいが、大型車と同等もしくはそれ以上の積載量を確保できることから、主に平坦路を走行する都市部での需要が高まっている。

 山正物産では、購入から約20年を経たミキサー車を順次代替するなかで、保有する36台のミキサー車の1/3にあたる12台をアリソン3500搭載の日野レンジャーGKミキサーに代替。

 重量物である生コンを輸送するにあたり、充分な登坂性能があるか、という懸念があったものの、実際には6〜7%勾配の登坂路も問題なく走行でき、現在は最大10%勾配の登坂路でも使用しているという。

 また、エンジンは車格に対して排気量の小さいA05型(5.1L)を搭載するが、トルクコンバータのトルク増幅効果によりパワフルな駆動力を発揮。1速やリバースでの発進時は、大型車と同等以上の駆動力を発揮し、力強く滑らかな走行を実現しているという。

安全輸送や若手ドライバー確保にも寄与するAT搭載車

 山正物産の生コン製造工場は、生コンをミキサー車に積込む定位置が少し盛り上がっており、後退しながら着ける必要がある。また、地盤の緩い現場で打ち杭工法(空洞の杭を地面に埋め込む工法)などで、約20%の勾配を後退しながら定位置に着けることもある。

 その際、MT車では熟練したクラッチワークが必要になるが、日野レンジャーGKミキサーはトルコンATにより発進時のエンジントルクを2.35倍に増幅。熟練したドライバーでなくてもアクセルワークの微調整で定位置への駐停車が容易に行なうことが可能となっている。

 山正物産の担当役員は、「かつて骨材を搬入するダンプが、クラッチの操作ミスでMTの内部を破損。車両が長時間停車し、ミキサー車の業務の妨げになったことがあるが、ATはこのようなトラブルを防ぐことができる」とコメント。

 さらに「他県で急勾配の坂道をMT搭載のミキサー車が走行中、シフト誤操作から発生した変速ショックの影響で微量の生コンが排出口から道路に落ちてしまうというニュースが発生しているが、このような事故を防ぐためにも変速ショックの少ないATは安心できると考えていた」とも話している。

 なお近年、ドライバーの高齢化やドライバー不足が深刻化するなかでAT限定免許のドライバーも増加。AT搭載のミキサー車を保有することが、採用活動にも有利に働いていることから、同社では今後もAT車の導入を進めていきたいとしている。

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