IAAトランスポーテーションのコンセプト
「IAAトランスポーテーション」のコンセプトとして、商用車の展示のほかに「ロジスティクス」「輸送」「デジタル」「環境のニュートラリティ」が追加された。
このようにトピックが広がったため、従来のIAAコマーシャルビークルズから名称を変更した形だ。新コンセプトの目標として輸送業界全体を技術的に変革し、環境のニュートラリティを実現することを掲げている。
IAAトランスポーテーションは、引き続き、商用車、輸送、ロジスティクス業界で最大のトレードショーとなる見込み。なお、乗用車ショーの「IAAモビリティ2021」はコロナ禍にも負けずに開催されている。
コンセプトが広がったいっぽう、出展者やビジターにより良い機会を提供するため、4つの「テーマ・デイ」を設ける。テーマは次の通り。
- 未来のロジスティクス : サプライチェーン、トラック、鉄道&船舶の一貫輸送、大型車におけるeモビリティと水素技術、ロジスティクスの革新など
- トレードとロジスティクス : ラストマイル輸送、市内ロジスティクス、バン、カーゴバイク、デリバリーロボット、デジタル化、リテール&eコマースのソリューションなど
- インフラストラクチャ : 電気や水素のチャージングインフラ、拡大するデータネットワーク、データマネジメント、長距離バス、鉄道のコネクションなど
- 公共交通のイノベーション : バス、電動化、水素、ライドシェア、MaaS、既存サービスのデジタル化など
体験エリアと章典
ラストマイル体験エリアでは新たなホールコンセプトを導入する。トレードフェアとしては史上初めて、室内に都市区画を再現した。
これにより最新のラストマイルソリューションを実際に体験することができる。例えばドローン配送、デリバリーロボット、電動カーゴバイク、IoT機器、データとクラウド技術、SaaSプラットフォームなどだ。
また、モビリティ業界の様々な団体がIAAトランスポーテーションに合わせて章典の授与を予定している。「バス・オブ・ザ・イヤー」「コーチ・オブ・ザ・イヤー」は史上初めて行なわれるもの。また、「カーゴバイク・オブ・ザ・イヤー」も予定している。
いっぽう、「トラック・オブ・ザ・イヤー」「トレーラ・イノベーション・アワード」「バン・オブ・ザ・イヤー」とは交渉中だが、主催者は「楽観している」とする。特にカーゴバイク・オブ・ザ・イヤーがIAAに来たことについては、「ポートフォリオが多層的になったことを示すもの」として歓迎しているそうだ。
【画像ギャラリー】世界最大の商用車ショー「IAAコマーシャルビークルズ2018」の様子(15枚)画像ギャラリー