日本フルハーフ、合弁により中国でアルミトレーラを製造販売

日本フルハーフ、合弁により中国でアルミトレーラを製造販売

いよいよ日本のカーゴ系架装のトップメーカーである日本フルハーフが中国市場へ本格進出である。

日本軽金属と日本フルハーフは、伊藤忠メタルズおよび伊藤忠中国と共に、中国において、丛林集団有限公司との合弁によりトレーラの製造販売事業を開始することを決定。本日中国において丛林集団との合弁契約書の調印を行なった。丛林集団は、アルミ押出形材をはじめ、セメント、ゴムなどの産業用素材および機械装置の製造販売などを行なう企業グループで、その中にトラック架装、トレーラ製造販売を行なう丛林汽車有限公司(以下「丛林汽車」)、また、押出形材の製造販売を行う丛林鋁材有限公司を有し、それぞれの事業拡大を図っている。

経済発展にともない物流量の増大が著しい中国では、輸送車両の需要も増加しており、特にトラックよりも積載量の多いトレーラの需要が着実に伸びている。しかしながら現在中国国内で使用されているトレーラは、全てが鋼製で、現地の輸送業者あるいは事業主からは、燃料費、高速道路料金の削減、また積載量の増大を図るため車体の軽量化に対する要望が強くなっている。さらに中国に進出している日系企業からは、精密機械や電子部品、あるいは生鮮食品や加工食品などの物流において、日本と同等の輸送品質、効率を確保できる高機能な車両に対するニーズが高まっているという。
今後、さらに軽量でより高機能なトレーラの需要が高まるものと予想される中、日軽金では、日本フルハーフが日本で長年培ってきた架装技術を、すでにトレーラの目録(製造ライセンス)取得権利を有している丛林汽車に導入することにより、顧客が求めるさまざまな機能を実現し、さらに伊藤忠商事のネットワークを最大限に活用した販売活動を行なうことで、中国におけるトレーラ事業を展開すべく今回の合弁をスタートすることにしたもの。

合弁に関する合意内容は、丛林集団が100%所有する丛林汽車の株式を、日軽金、日本フルハーフ、伊藤忠メタルズ、伊藤忠中国の4社が合計で50%取得。株式譲渡および登記は 2011年10月を予定しており、新社名は山東丛林福録好富汽車有限公司の予定。新会社が中国政府の審査を経て正式に登録されたのち、日本フルハーフは山東丛林福録好富汽車とともに、トレーラの軽量化のみならず、中国の物流における輸送品質の向上、効率化をサポートするため、現地架装メーカーとの圧倒的な差別化を図り、市場ニーズにきめ細かに応える製品を提供していく架装メーカーを目指すとしている。さらに日本軽金属グループでは、今後も中国、東南アジアを中心とする海外展開を積極的に進めるとともに、業界№1ビジネスの更なる強化に努めたいとしている。
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