いすゞ 尿素水フリーの新型エルフ&新型フォワード発売

いすゞ 尿素水フリーの新型エルフ&新型フォワード発売

遂に出ましたね、3リッターの新4JJ1エンジンに統一したポスト新長期規制適合の新型エルフが……。2ステージターボ、超高圧コモンレール等を採用しています。また、新型フォワードも出揃いました。以下は、いすゞ自動車のプレスリリースの要約です。

いすゞ自動車は、ポスト新長期排出ガス規制(平成22年排出ガス規制)に適合させた小型トラック「エルフ」と中型トラック「フォワード」を、5月20日より全国一斉に発売します。
今回発売する「エルフ」と「フォワード」は、昨年発売した「ギガ」「フォワード(一部車型)」と同様、いすゞ開発コンセプトである『See Technology(シー・テクノロジー)』※1に基づき、燃費・積載性能、環境性能を高い次元で両立させ、商用車に求められるニーズの実現を図りました。

「エルフ」およびGVW8トンクラスの「フォワード」については、お客様の運行形態と利便性を考慮し、排出ガス後処理装置に新たな触媒を追加せず、「尿素水フリー」でポスト新長期排出ガス規制に適合させました。
エンジンのポテンシャルアップを通じ、徹底した燃費改善に取り組んだことで、「エルフ」「フォワード」ともに、平成27年度燃費基準達成車の比率を97%※2まで高めました。
平成27年度燃費基準達成車はエコカー減税の対象となり、新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が減税されます。
また、ポスト新長期排出ガス規制の規制値から更にPMを30%低減したことにより、平成27年度燃費基準達成車については、九都県市指定低公害車(平成21年基準「優」低公害車)に指定されました※3。

※1 安全技術(Safety)、経済技術(Economy)、環境技術(Environment)の3つの基本性能を柱としたいすゞ開発コンセプト 
※2 2010年販売実績より試算(いすゞ調べ) 
※3 一部車型を除く 

主な特長は次の通りです。
1.新型エルフの主な特長
・ エルフ全車※1を新4JJ1 3.0Lエンジンで統一し、エンジンのダウンサイジングを追求することで環境性能と軽量化を両立しました。 
・ 新4JJ1エンジンは2ステージターボ、超高圧コモンレール等の採用により、燃焼効率を向上しつつエンジン本体の排出ガス性能を大幅に向上させ、従来のDPDのみでポスト新長期排出ガス規制に適合しました。 
・ 2ステージターボは全域でターボ効果を高め低燃費ゾーンを大幅に拡大することで燃費向上に貢献しています。 
・ 排出ガス性能と燃費性能を高いレベルで両立し、ほぼ全車において平成27年度燃費基準を達成しました※2。 
・ エンジンのポテンシャルアップと同時に、静粛性も確保し、市街地や夜間の騒音にも配慮しました。 
・ 尿素水タンク等を不要とすることで、従前の積載量や架装性を確保し、既存の車型展開を継続しています。 
・ フロントアンダーランプロテクション(FUP)※3や大型後部反射器※4など、新たに強化された各種安全規制にも対応しています。  ※1 CNG車を除く 
※2 GVW5トン超4WD車、AT車を除く 
※3 GVW7.5トン超車 
※4 GVW7トン超車

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2.新型フォワードの主な特長
・ GVW12トン以下の全車型にてポスト新長期排出ガス規制に適合しました。 
・ 都市内配送と都市間輸送ではお客様のニーズ、車両使用状況が大きく異なるため、都市内配送には、積載性・利便性に優れた4HK1エンジン搭載車を、都市間輸送には、余裕の動力性能をもたせた上で環境性能と経済性を両立させた6HK1エンジン搭載車を商品展開し、運行形態それぞれの「最適」を目指しました。 
・ 4HK1エンジン搭載車は従来のDPDのみで、6HK1エンジン搭載車はDPD+尿素SCRシステムを採用し、ポスト新長期排出ガス規制に適合しました。 
・ 排出ガス性能と燃費を高いレベルで両立し、ほぼ全車において平成27年度燃費基準を達成しました※1。 
・ GVW8トン及び11トン車においては、177kW(240PS)クラスを6HK1エンジンから4HK1エンジンにダウンサイジングすることで、従前車に対し車両重量の軽量化を実現し、平成27年度燃費基準を達成しました。 
・ GVW14.5トン車においては、188kW(255PS)エンジンを新たに搭載し、平成27年度燃費基準を達成しました。 
・ GVW20トン(6×4)車においては、改良した221kW(300PS)エンジンを搭載し、平成27年度燃費基準を達成するとともに、191kW(260PS)エンジン搭載車を新た設定し、軽量化ニーズへの対応を図りました。 
・ フロントアンダーランプロテクション(FUP)※2や大型後部反射器など、新たに強化された各種安全規制にも対応しています。 

※1 低床4WD車、セミトラクタ、GVW20トン191kW(260PS)車を除く 
※2 4WD車を除く 

国内の目標販売台数は、
エルフ   30,000台/年(エルフシリーズ全体) 
フォワード   10,000台/年(フォワードシリーズ全体) 
 

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