NLJのドライバーの年収は600万〜800万円。全ト協の調べるよると一般大型ドライバーの年収は約463万円(2021年度/男性)だから破格の待遇だ。もちろんこの背景には「ドライバー不足」という物流課題への挑戦がある
パートナー企業のギオン相模原センターにあるNLJ相模原クロスドック。クロスドックとは集積した荷物を在庫保存やピッキングなど行なわず、そのまま別のトラックに積み替え出荷する方法を意味する
NLJの代表取締役CEO梅村幸生
相模原クロスドック〜西宮クロスドック間で行なわれる中継輸送と物流のシェアリングのイメージ
全高4.1m・連結全長25mのダブル連結トラックにフル積載された荷物。工業製品などカタチが不定形なものはボックスパレット(写真ではキャブ側下段のパレット)に収めることで混載を成立させている
トレーラ側の後部扉には積載率を示した電光掲示板が配置されている。ネロスを使った積み付けでは積載率87%も実際にある数値だという
センターアクスル式と比べバックは難しいが小回りのきくドーリ式フルトレーラ。前を切離してセミトラクタでけん引できるのもドーリ式の特徴で、実際に切離した状態の運用も行なわれているようだ
トレーラも容積を増やすため底床化。連結部の床が一段高くなった「段付き」が特徴
ウイングの天井部にはどれだけ荷物が積まれているかを把握するセンターが備わる。同センサーはトラクタ側とトレーラ側に各4個ずつ搭載
ダブル連結トラックが走れる総延長は、2022年11月の規制緩和を受け倍増。NLJの幹線輸送は現在関東〜関西間のみだが、この緩和を追い風に今後は運用地域の拡大も見込まれる
アサヒグループと協力して実証実験を行なっているトヨタ・日野が開発した大型FCトラック
NLJが実証実験に参加する自動荷役。写真はトヨタL&Fが開発を進める自動運転フォークリフトによる荷下ろしのデモンストレーション
自動運転フォークリフトとセットで運用されるアイシンが開発した自律走行搬送ロボット。専用の架台に積荷が置かれると、所定の保管場所まで自律走行搬送ロボットが運搬を行なう
カナダの量子アニーリングマシン「D‐Wave」を使用して、組み合わせを瞬時に計算するネロス
NLJとタッグを組む荷主企業・物流企業・金融会社は現在42社に及び、積載効率を高めるチャレンジが進められている。今後もNLJとタッグを組む企業は増えていきそうだ