消波ブロックは型枠に生コンを流し込んで固めてつくられる。100t級ブロックは型枠が大きいので足場を設けて生コンを流し込む
型枠の容積は44リューベで、これは大型ミキサー車11台分に相当。ちなみにミキサー車が運んできた生コンを型枠に流し込む容器は1リューベである
型枠に流し込んだ生コンは2日で初期硬化を迎え、下部を除く型枠を外すことができるようになる。ここからさらに2日待てば持ち上げてもいいぐらいまで固まり、最終的に28日後に検査に合格すれば完成だ
小泊港に隣接する齋勝建設のヤードには完成した消波ブロックが保管されている。現在つくっているのは来年の春用のブロックで、冬の間もヤードが一杯になるまで生産を続ける
型枠に流し込んだ生コンが固まったかどうかのチェックは、流し込みと同時につくる写真のテストピースを専用の機械でつぶし、強度が出ているか確かめる
ブロックをつくるヤードから起重機船が待つ岸壁までの距離はわずか数百メートル。だがクレーンで運ぶとかなり時間がかかるのでトレーラで運ぶことで時間を短縮する
起重機船は1度に12個のブロックを運搬可能。小泊港から下前漁港までは小型ボートなら15分程度だが、大型の起重機船は水深が浅いところを避けて運行するため1時間以上かかる
起重機船で海上にブロックを設置する場面は消波ブロック設置工事の最大のハイライト。設置場所はランダムではなく事前に練られた計画に基づいて行なわれるという
トレーラは兵庫のライト建設が保有する2軸16輪低床トレーラで、主要寸法は全長約12m、全幅3.3m(プラス架台)。最大積載量は架台を搭載した状態で100tとなっている
トレーラを真横から見たところ
こちらはトレーラを真後ろから見たところ。3.3mの荷台により幅広な架台を搭載するため実際の幅は4mに迫る
架台はブロックの形状に合わせて専用設計されたもの。製作はライト建設が行なったという
足回りは重機運搬用の2軸16輪低床セミトレーラと基本的に同じ構造。ただフレームは一際ゴツくなっており、いかにも頑丈そうだ
トラクタは三菱ふそう先々代スーパーグレートの第5輪荷重20t級3軸6×4セミトラクタ。希少なV10エンジン搭載車だ
下前漁港の堤防外側の様子。無数の消波ブロックが波の威力を想像させる
こちらも同じく下前漁港の堤防。ケーソンの一つが波で押されてズレてしまっているのがわかる