オーロラの「無人トラック」が第2世代に!! ドライバー不足の米国で自動運転トラックの需要が急拡大?

オーロラの「無人トラック」が第2世代に!! ドライバー不足の米国で自動運転トラックの需要が急拡大?

 米国のオーロラ・イノベーションは自動運転技術による「無人トラック」の需要に応えるため第2世代のドライバーレストラックをローンチした。まずは自社で提供する無人輸送ネットワークに組み込むことにしている。

 トラックドライバー不足や人件費の高騰が続く米国では無人トラックの需要が急拡大しており、数百台規模でオーロラの無人トラックの導入を目指す会社もあるとか……。同社と製造パートナーのラウシュ社は、2026年中に年間1000台規模の量産体制を整える予定だ。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/Aurora Innovation, Inc.

オーロラの「無人トラック」が新型に

オーロラの「無人トラック」が第2世代に!! ドライバー不足の米国で自動運転トラックの需要が急拡大?
オーロラの第2世代自動運転システム「オーロラ・ドライバー2」(AD2)を搭載するインターナショナルの「LT」トラック

 米国の新興テクノロジー企業で、自動運転技術による無人トラックを開発しているオーロラ・イノベーションは2026年7月22日、第2世代のドライバーレストラックをローンチした。新世代の無人トラックは、まずは自社で提供する商用無人輸送ネットワークに組み込む予定で、併せてルートも拡大する。

 同社は米国のサンベルト地帯(カリフォルニア州からフロリダ州まで米国南部を東西に横断する地域)に10の無人輸送ルートを持っており、新型車で新たな需要に対応する。

 自動運転システムの「オーロラ・ドライバー」を搭載したクラス8トラック(米国の重量車区分で最も重いクラス)が、公道での商用輸送を開始したのは2025年のことだった。2026年6月末までにオーロラ・ドライバーは無人で44万マイル(約70万km)を走行したという。

 米国や中国などではトラックを無人運行する商用サービスが既に始まっている。特に米国は、トラックドライバーの担い手不足や物価高・人件費の高騰などから需要面でも追い風が吹いており、とある顧客はオーロラ・ドライバーを搭載するトラックを500台購入する計画を立てているという。

 オーロラのCEOで共同創業者のクリス・アームソン氏は次のように話している。

「昨年、無人トラックをローンチし、安全に公道を走行できることを証明しました。今回の新しいプラットフォームは大規模な展開を可能にするための基盤となります。第2世代自動運転トラックにより、数百台規模でフリートが拡張され、より多くのお客さまに無人輸送をご利用いただけるようになります」。

年内に量産化する計画

オーロラの「無人トラック」が第2世代に!! ドライバー不足の米国で自動運転トラックの需要が急拡大?
AD2は高性能・高耐久を実現しつつ量産化を前提にコンパクトにまとめた

 連続運転時間や一日の労働時間、休憩・休息時間など、人間の商用ドライバーには法定の規則があり、運転できる時間と距離には限界がある。米国の規制は日本より緩いとはいえ、例えばテキサス州フォートワースからアリゾナ州フェニックスなど1000マイル(1600km)超の長距離輸送では、少なくとも1度はトラックを停め、10時間以上の休息を挟む必要がある。

 疲れることのない自動運転システムには「法定休憩」がなく、同様のルートでは配達時間が人間のドライバーより40%も短い。さらに重要なのが稼働率の向上で、トラックを動かし続けることができるので利益率が向上し、運送業界の生産性を改善する。

 新しい車両はインターナショナルの長距離輸送用大型トラクタとなる「LT」シリーズをベースにしている。トラクタ(けん引車)とトレーラ(被けん引車)による連結車は世界の多くの地域で陸上輸送の主役を担っており、運転と荷役を分離できるため自動運転システムとも相性が良い。

 オーロラの新世代自動運転システム「オーロラ・ドライバー2」は、ハードウェアをより高性能化した上で耐久性を100万マイル(160万km)とした。性能と耐久信頼性は、大規模展開を進める上で最も重要な要素だという。

 また、ボルボの北米市場向け長距離輸送用トラクタの「VNL」への搭載も可能としており、同じハードウェアにより異なる車両の自動運転を実現する。

 ローンチに先立ってオーロラは無人での公道走行における同社の安全評価フレームワークである「セーフティ・ケース」を、新しいトラックとハードウェアに適用した。

 そのハードウェアを担当するのはラウシュ社で、オーロラ専用の生産施設において冗長システムを含む次世代ハードウェアを新型トラックに統合している。両社はこのプロセスを改善し、2026年後半までに年間生産台数にして1000台を実現する体制を確立する予定だ。

【画像ギャラリー】オーロラの第2世代無人トラックを画像でチェック!(11枚)画像ギャラリー

最新号

【特集】誌上開催!! ジャパントラックショー2026 フルロードvol.61 本日(6/10)発売!!

【特集】誌上開催!! ジャパントラックショー2026 フルロードvol.61 本日(6/10)発売!!

 自動車雑誌ナンバーワンの「ベストカー」が自信をもってお送りする本格派のトラックマガジン!!  5月…